2006/01/08

目に見えない恐怖 『アウトブレイク』

本日の映画:アウトブレイク ★★☆☆☆ 
アフリカ・モタバ川流域で発生した未知のウィルスにより一つの村が壊滅した。現地調査を行った軍医学研究所のリーダーサムは、軍に対し警戒令を出すよう働きかけるが、時期尚早として相手にされずにいた。そんな中カリフォルニアでモタバウィルスと酷似した症状を発病した患者が出現。疫病管理予防センター(CDC)で働く別れた妻のロビーが対応を始めるが、軍はサムがこの事件に関わることをなぜか頑なに拒否する。しかしサムはそんな軍の命令を無視し町に駆けつけるが…。監督はウォルフガング・ペーターゼン。出演はダスティン・ホフマン、レネ・ルッソほか。

凄まじい感染力を持ち致死率の高い未知のウィルスの恐怖とウィルスを封じ込めようと全力で戦う人々の姿を描いた作品。公開当時はエボラ出血熱やハンタウィルスなんかがさかんに取り上げられていた時期だったので、この映画を初めて観た時は背筋に冷たいものを感じたのを覚えています。そして鳥インフルエンザや新型のインフルエンザの猛襲に恐れ慄いている今、改めてこの作品を観直し、またもや戦慄してしまいました。目に見えないだけにその恐怖は計り知れないものがあります。

みどころはやはりダスティン・ホフマン演じるサムがモタバウィルスの宿主を時間内に探し出すことができるかどうかというところでしょう。ウィルス解明に全力を尽くす研究者達の姿がとても印象に残ります。中でもケヴィン・スペイシーのエピソードは衝撃的でしたね。あとラスト近くのレネ・ルッソとダスティン・ホフマンの防護服に纏わるエピソードも。

ただちょっと残念だったのは、作品後半サムと軍との対立により多くの時間が割かれてしまたというところ。ウィルス封じ込めというメインテーマを押し退けて焦点をあてた割には、内容も陳腐だし展開も強引だしで正直ガッカリ。なぜこの作品にこんなアクションシーンが必要なんだ?!といった感じでとても残念無念です。D・サザーランドの悪役っていうのもなんだか新鮮味に欠けますよね。
*****作品データ*****
アウトブレイク
OUTBREAK(1995年/アメリカ)
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー
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こちらはエボラ出血熱の恐怖を描いたリチャード プレストンの世界的大ベストセラー『ホット・ゾーン』。ノンフィクション作品なだけに、その驚異的な感染力と発病後の異常さに戦慄を覚えます。映画と違い自分の想像力が働くので、想像力の逞しい人ほど怖さも倍増します。ぜひ一度手に取ってみてその恐怖を体感してみてください。
posted by クマ at 16:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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