2006/01/09

家族の愛 再び 『海辺の家』

本日の映画:海辺の家 ★★★★★ 
海辺の古ぼけた家で一人暮らすジョージ。別れた妻ロビンは一人息子サム連れ別の男と再婚したが、ロビンもその夫もサムの反抗的な態度に手を焼いていた。そんなある日、勤務先の設計事務所に出勤したジョージは上司に解雇を言い渡され、その帰り道突然意識を失ってしまう。病院に運ばれた彼に医師は彼が余命3ヶ月の身体であることを告げる。そして彼は残された時間を有意義なものとするため、予てから計画していて実行できていなかった家の建て替えを行うことを決意する。監督はアーウィン・ウィンクラー。出演はケヴィン・クライン、ヘイデン・クリステンセンほか。

久しぶりに良い作品に出会いました。この作品、結構泣けます。余命3ヶ月の父親と反抗的な態度を取り続ける息子とが一緒に家を建て直すことで再び家族の絆を取り戻すというストーリー。父親役のケヴィン・クラインの抑えの効いた演技もさることながら、息子役のヘイデン・クリステンセンの神経質で生意気、だけど脆いという思春期特有の繊細な心理状態を上手く演じきっていたと思います。ヘイデン・クリステンセンといえばSWシリーズのアナキン役でお馴染みですが、そういえばアナキンも同じく反抗的で生意気で繊細な役でしたね。でも、こちらの作品の方がさらに線が細く中世的で繊細さが増している、といったような感じがします。

みどころはやはり父と息子の奇妙な共同生活。建て替えを行っている間二人はガレージで寝泊りすることになるのですが、息子にしてみれば今までの不自由ない生活とは打って変わって、四六時中父親と一緒だし、さらにシャワーは無いしトイレは個室になってないしで不満だらけ。悪態をつきヘッドフォンをかけ、自分の居場所を守るかのように父親に背を向けるサムの姿には若者独特の甘さを感じるものの、なんだかいじらしくて親近感を覚えます。何年も離れて暮らしていただけにすぐには打ち解けることはできませんが、それでも何とか二人で暮らしていくうちに言葉こそ交わさないものの少しずつ信頼関係を築いていきます。やはり親子の絆は強いですね。

この作品ではジョージの家を軸として父と息子だけでなく元妻のロビンとジョージとの関係も修復され、ついにはロビンのもう一つの家族の絆までも修復されていきます。誰彼かまわずハグしてまわるジョージの姿は観ていてとても温かな気持ちになりますね。そんな優しいエピソードが沢山盛り込まれている中、とりわけ印象的だったのがロビンとジョージのエピソード。とても素敵です。

病気をきっかけに今までの人生を振り返り残りの人生を価値あるものにしようとそれまでの生活を一新させる、というのは結構ありがちなストーリーですが、それでもやっぱりこういった作品にはすごく感動させられるし勇気づけられますよね。世のお父様方に是非観て頂きたい、そんな作品です。
*****作品データ*****
海辺の家
LIFE AS A HOUSE(2001年/アメリカ)
監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:ケヴィン・クライン、ヘイデン・クリステンセン、クリスティン・スコット・トーマス、ジェナ・マローン
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 14:18 | Comment(6) | TrackBack(8) | ★★★★★



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この記事へのコメント
TBありがとうございます♪

いい作品ですよね!!
泣きました〜。本も良かったです!!
Posted by at 2006年01月09日 17:22
こんばんわ♪
TBありがとうございます。
このヘイデンの表情、とても素敵です〜。
何回観ても泣けますよ・・・。
Posted by きよ at 2006年01月09日 20:05
今年初めてのTBです♪おめでとうございます!
出遅れ、滞っている我家ですが。。。
今年もよろしくお願いいたします♪
Posted by nicoco at 2006年01月12日 02:38
Dさん
ほんとじんわり泣けてきますよね、この作品。
原作は読んでいないのですが、そちらもよさそうですね。機会があれば読んでみたいと思います。

きよさん
そうそう、SWのときにはちょっとナルシストっぽくてあんまり好みではなかったのでうすが、この作品ではいい表情してるな〜って素直に感じました。

nicocoさん
こちらそよろしくお願いします♪
今年も素敵なレビューたくさんアップしてくださいね。楽しみにしてます。
Posted by クマ at 2006年01月12日 11:45
この映画、涙腺に来ますよね。

映画でめったに泣かない私ですが、泣きそうになりましたから。
この映画でも泣かなかった私は問題があると思います。(笑)

あと「バトルロワイアル」と「キャシャーン」で泣きそうになってます。
Posted by 綾花 at 2006年11月13日 02:41
綾花さん
家族ものの感動ドラマに弱いんで、この作品は結構涙腺弛みましたよ〜。
他の作品みたいに父親の愛が押し付けがましくないところがとても共感もてました。

しかし涙腺のツボが「バトルロワイアル」と「キャシャーン」って結構凄いですねw。
私の場合、最近の邦画ではほとんど涙腺弛みませんよ〜(それもどうかと思うのですがw)。
Posted by クマ at 2006年11月14日 16:05
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