2009/03/27

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

今宵、フィッツジェラルド劇場で」 ★★★☆☆

A Prairie Home Companion (2006年/アメリカ)
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ギャリソン・キーラー
出演:メリル・ストリープ、リリー・トムリン、
   ギャリソン・キーラー、ケヴィン・クライン
   リンジー・ローハン、ジョン・C・ライリー

ロバート・アルトマン監督の遺作とのこと。打ち切りの決まったラジオのライブショーの舞台裏と番組に関わる人々の姿を描いた群像劇。作品の舞台となっているラジオ番組『プレーリー・ホーム・コンパニオン』は現在もアメリカで放送している実在の番組なのだとか(wikiによると東京のAMラジオで聞くことが出来るらしい→wiki 今宵、フィッツジェラルド劇場で)。ラジオ番組を聴いてから映画を鑑賞したほうがより楽しめるのだとは思うのですが、残念ながら今回は映画だけで(そもそも英語が苦手なのでトーク部分はほとんど理解不能だと思うけど)。それでも流れるように繋がる歌とおしゃべりはとても楽しく十分に魅了されましたが。

ラジオ番組とはいえライブショーなのでトラブルありアドリブありのぶっつけ本番なところが面白いです。中でも面白かったのがダスティ&レフティの下ネタミュージック。打ち切りが決まってるんだからそもそも優等生になる必要もないってことで弾けちゃうんだけど、途中からお下品な曲の内容とは裏腹になんだか寂しいような哀しいような雰囲気になっちゃうところが見てて切なかったかな。他の出演者が歌う曲も素朴でどこか懐かしくてとても心地よかったです。

人生の折り返し地点を過ぎた人々が自分の過去を振り返り長年馴染んだ世界にそれぞれのやり方で別れを告げる。映画でも小説でもなにかと若さばかりがテーマとして取り上げられがちだけど、こういった深みある人生の先輩達の群像劇って実は必要とされてるんじゃないかなって思う。若さのその先にあるものを感じることで老いや死といった避けては通れないものへの畏れから少しだけ救われたような気がした。年をとるのもそう悪くないかもね。

「老人が死ぬのは悲劇ではない」という天使の言葉がとても印象的でした。

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posted by クマ at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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