
厳しく美しく雄大な自然。
人々との触れ合いを通して少年は生きる意味そして目的を見つける。
本日の映画のは『モーターサイクル・ダイアリーズ』。革命家として生き、そしてこの世を去ったエルネスト・チェ・ゲバラが学生時代に友人アルベルトと共に行った10,000キロを超える南米大陸縦断の旅を描いたロードムービーです。監督はウォルター・サレス、製作総指揮はロバート・レッドフォード、出演はガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナほか。
実はこの作品を観たのは結構前だったりするのですが、なかなか思いがまとまらずレビューが書けずにいました。実は今現在も正直いって自分がどう感じているのかよく判らずにいますが、このまま放置するのもアレなのでちょっとだけ書いてみようかな、と。とりあえず今はっきりと言えるのは予想していた内容とちょっと違っていた、ということだけ。決して面白くなかったというわけではないのですが、どう感じるべきなのかが判断できないといった感じ。いや、それともちょっと違うかな?う〜ん、上手く表現できないなぁ。
色々と考えてみてなんとなくわかったのは、私自身どうやらこの作品に並々ならない期待を抱いていたということ。鑑賞前にチェに関する書籍を読み漁ったということも災いしているらしく、どうもチェ・ゲバラへの思い入れが強すぎるっていうのが原因のよう。そんなわけでロードームービーらしく最初から最後まで客観的な視点で描かれている部分が不満でもあり同時に満足でもあるという、我ながら矛盾した感想になってしまうわけで。主観的な視線を期待しつつも、想像しているゲバラ像とかけ離れていたら嫌だなぁなんて思ったり。じゃあ逆にどういう内容なら100%満足できたのか?と聞かれても結局のところ明快な答えも出せないヘタレな自分もかなりイヤだったりします。ま、今回の件でよく解ったのは作品に対する過剰な思い入れや期待は危険だということ。改めて思い知らされましたね。以後気を付けようと思います。
とはいえ、旅の途中彼らが出会う多くの人たちの姿や、雪のアンデス、マチュピチュ遺跡、アマゾン河などの厳しくも美しい広大な風景はとても印象に残っています。おんぼろバイクにまたがり無邪気に笑う二人の姿もまた印象的。彼らのように冒険とまではいかないまでも、久しぶりに知らない土地を旅してみたいという気にさせてくれた点では、とても良い作品だったと思います。
*****作品データ*****
モーターサイクル・ダイアリーズ
THE MOTORCYCLE DIARIES/DIARIOS DE MOTOCICLETA(2003年/イギリス・アメリカ)
監督:ウォルター・サレス
原作:エルネスト・チェ・ゲバラ
製作総指揮:ロバート・レッドフォード
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml
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ちなみに、私の読んだゲバラ関係の本の中で一番良かったのはこちらの作品。チェが革命家としてのどのように成長して行き、何を信じ、何を求め続けていたのかがとても丁寧に描かれていますので、あまり知識を持たない私にとってもとても理解しやすく読みやすい内容でした。革命家としての彼はなんだか近寄りがたい雰囲気ですが、この本に描かれている彼は人間臭さに溢れとても魅力的です。ぜひ一度読んでみてください。


