2009/10/20

『アプレンティス/セレブたちのビジネス・バトル』

アプレンティス/セレブたちのビジネス・バトル」 ★★★★★
THE APPRENTICE CELEBRITY APPRENTICE (2008年/アメリカ)
製作総指揮:ドナルド・トランプ、マーク・バーネット
      ジェイ・ビエンストック
出演:ドナルド・トランプ、ドナルド・トランプ・Jr
        イヴァンカ・トランプ
挑戦者:キャロル・アルト、ジーン・シモンズ
    ジェニー・フィンチ、レノックス・ルイス
    マリル・ヘナー、ナディア・コマネチ
    ネリー・ガラン、オマローサ、ピアーズ・モーガン
    スティーヴン・ボールドウィン、ティファニー・ファロン
    ティト・オーティズ、トレイス・アドキンス
    ヴィンセント・パストーレ
公式サイト:http://www.wowow.co.jp/extra/apprentice/

アメリカの不動産王として名高いドナルド・トランプが企画した大ヒット番組「アプレンティス」のセレブバージョン。WOWOWで13週に渡って放送されていたのを鑑賞してみました。有名人(日本ではそれほど有名じゃない人も混じってますが)14人が自身の知識とビジネスセンスを総動員してバトルを繰り広げます。売上げは全額勝利チームのプロジェクトマネージャが支援する慈善団体へ寄付されるというルール。ビジネスとはいえ、多くの寄付金を集めるためのコネをどれだけ持っているかが重要なポイントとなっているので、公平さという点では少々疑問を感じるけれど、それでも電話一本で大金を引き出していく彼らのコネの強さには脱帽させられます。

出演者が非常に濃いにも関わらず、それ以上に目を引くのがオーナーのドナルド・トランプ。番組お決まりのセリフ「お前はクビだ!(You're Fired!)」もかなり話題になりました。個人的にはあの独特なヘアスタイルが気になって気になって仕方がないのですが、本人もジョークにしたりする場面があるのですでにネタの域に達しているのかしら(小倉さんと同類?)。あと彼の娘のイヴァンカが何気に可愛くて気に入ってます。

ちなみにこのセレブバージョンは通常の「アプレンティス」の第7シーズンとのこと。残念ながら日本では放送予定がなさそう(WOWOWでも第7シーズン以外は放送してないです)、かつ、DVDも発売されていないので(英語版はあるけどね)、感想を載せるのもどうかと思ったのですが、個人的には他に類を見ないほどに面白かったので、とりあえず載せるだけ載せときます。


■それぞれのエピソードと結果、そして寸評(かなり長いので、暇な人向け)。
#1 セレブ集結
 課題はNYの街角でホットドッグを売り、その売上げを競うというもの。プロジェクトマネージャーはスティーブンとオマローサ。セレブである人脈をフルに使い、大口寄付を取り付けられそうな人物に片っ端から電話をかけるというシンプル且つ効果的な戦略を選んだヒュドラに対し、セレブを売りにせず、エンプレサリオ側はあくまでも企画内容で勝負しようとするが、結果はヒュドラが大勝。オマローサはクビ候補としてキャロルとティファニーを指名し、トランプはティファニーをクビに。敗因はなんと言ってもセレブのコネを使わなかったことなんだろうけど、彼らのお金の出し方はダイナミックすぎて、小市民の私としては正直ついていけなかったよ(苦笑)。

#2 30秒の戦い
 課題はペディグリー社の犬の里親探し運動の30秒CMの作成。プロジェクトマネージャーはジーンとネリー。メディアに精通しているネリーが優勢かと思いきや、独創的で独自の美意識を持つジーンの強力なリーダーシップのもと、またしてもヒュドラが勝利。確かにいろいろな要素を詰め込みすぎたエンプレサリオ側の作品に比べると、シンプルでメッセージ性の強いヒュドラ側の作品の方が、素人目にも良かったと思う。結果エンプレサリオからはナディアがクビに。

#3 インク革命を起こせ
 課題はコダック社新商品プリンター体験用トレーラーの製作。トランプの提案により、今回エンプレサリオにジーン・シモンズが編入。プロジェクトマネージャーはそれぞれスティーブンとジーン。ジーンの独断によりオーナー側とのミーティングを割愛したエンプレサリオに対し、ミーティングよってオーナー側の本意を汲み取ることに成功したヒュドラが結果として勝利する。ボードルームではジーンが自分の意見を曲げず、クビ候補の選定が難航。結局ジーンが辞意を表明しトランプがそれを受け入れることで決着したが、トランプはジーンではなくネリーをクビにしたがっていたことは明白。辞退=負けという、戦闘民族ならではの説得風景に少し違和感を持った。

#4 戦場はブロードウェイ
 課題はブロードウェイチケットを販売し、売上げを競うというもの。プロジェクトマネージャーはヴィンセントとマリル。エンプレサリオは交渉の結果、希望の4作品を手にするが結果はヒュドラの勝利。有名人が多数来場したにも関わらず、彼らの知名度を効果的に販売へとつなげられなかったのが敗因とされる。見た感じの印象からもエンプレサリオ側の劣勢は見て取れたので、この結果には納得。クビになったのはジェニー。自己アピールの弱さはそのままクビへと繋がる、という見本のような結末に苦笑。

#5 マフィアの掟
 課題はクロックスのリサイクルキャンペーンの企画立案と回収ボックスの製作。プロジェクトマネージャーはピアーズとキャロル。ピアーズの提案でヴィンセントが敵チームをスパイすることになるが、その後罪悪感からか自分がスパイであることを暴露。チームの間で板ばさみとなってしまう。結果は独創的で目を惹く特大サイズのクロックスを模した回収ボックスを製作したエンプレサリオが勝利。スパイ行為によってどちらのチームからも信頼を失ってしまったヴィンセントが、自分の生き方に筋を通す形で辞意を表明し、トランプがそれを了承する形でバトルは終了する。が、その過程でピアーズとスティーブンの間に確執が生まれる。もともとピアーズは苦手だったけど、この回のピアーズは最悪。スティーブンが反旗を翻すのも最もだと思う。

#6 ブライダルの女王登場
 課題はヴェラ・ウォンデザインのサータ社マットレスの宣伝用ライブ・ショウウィンドウの作成。プロジェクトマネージャーはレノックスとオマローサ。ピアーズとの確執からスティーブンがエンプレサリオ側に編入することに。オーナーの要望を正しく理解し斬新な表現の作品を作り上げたヒュドラに軍配が上がる。オマローサはクビ候補としてマリルとネリーを上げ、TV製作者としての能力を発揮できなかったとしてネリーがクビに。今回特筆すべきは両極端なプロジェクトマネージャーの姿。終始民主主義を主張し多数決で物事を決め進めたレノックスはこの作品ではかなり異色の存在だったと思う。対するオマローサは自らの思い込みと我の強さから2連敗。もう少し切れ者だと思っていただけに今回の内容にはガッカリさせられた。

#7 チーム分裂
 課題はセントラルパークで観光馬車を運営し、売上げを競うというもの。プロジェクトマネージャーはピアーズとトレイス。チームの再編によりオマローサとピアーズがチームを組むことになり、二人は見狂いしいくらい終始罵倒しあう。誰もがオマローサかピアーズがクビだと確信していたにも関わらず(もちろんトランプもどちらかクビにしたいがために、この戦略をとったに違いない)、エンプレサリオに大差をつけヒュドラが勝利するという予想外の結果に(結果を発表するイヴァンカの複雑そうな表情とコメントが面白い)。しかしチームメンバーはもとより、トランプまでもが過去最高と認めるチームワークを発揮したエンプレサリオを認め、今回に限りクビはナシという結論に。個人的にはクビはなしという結果には納得だけれど、ビジネスバトルというより、人脈(金づる)バトルといった様相を呈していた今回の内容には不満が残った。しかしオマローサの毒舌が凄くて参りました(苦笑)。

#8 TVショッピングのお時間
 課題はQVCで10分間のTVショッピング番組を制作し、その売上げを競うというもの。今回オマローサの代わりにマリルがヒュドラへ編入。プロジェクトマネージャーはマリルとスティーブン。人脈ありきだった前回に比べ、番組のクオリティの高さが最大の焦点となるだけに純粋にビジネスセンスが問われる内容。マリル自ら出演するも、その熱心さが仇となりエンプレサリオ側に軍配が上がる。分割払いシステムを利用しなかったことも敗因とされ、責任をとる形でマリルがクビに。トランプも言ってた通り、最初から最後までしゃべりっぱなしのあのパワーには圧倒される。実際の声は知らないけど、吹き替えの声が独特なので聞いてて凄く疲れた。

#9 運命の1枚
 課題は女性誌に掲載するダイアル・ソープの新製品広告の作成。プロジェクトマネージャーはキャロルとティト。当初オマローサが立候補しかけたものの、トランプの警告に尻込みしティトをけしかけているところがバッチリ映ってて、かなり嫌な感じです。さすがに9回目ともなると、いかにクライアントの要望を聞き出し、それに合うシナリオを描くかが命運を分けるということを理解したようで、両チームとも事前ミーティングには力を入れてます。刺激的な演出を取りやめ無難にまとめたエンプレサリオに対し、プロジェクトマネージャーであるキャロルをモデルに起用するというリスクを冒し、さらに女性誌としての表現ギリギリの演出を行ったヒュドラに軍配が上がる。冒頭のやり取りから、心情的にはオマローサをクビにして欲しかったけど、プロジェクトの責任者としてティトがクビに。トランプがオマローサをかっているのは周知の事実だし、番組的にはオマローサは不可欠だけど、絶対に一緒に仕事したくないなぁ。

#10 因縁の対決
 課題はギャラリーでの絵画の販売。プロジェクトマネージャーはピアーズとオマローサという因縁の対決。オマローサは前回のアプレンティスでも同じ課題で敗北を期していることから、今回はなんとしても勝利したいと意気込む。対するピアーズは第7戦以降オマローサが行ってきた痛烈なバッシングに復讐すべく、持てる知識とコネを総動員する。結果ピアーズ率いるヒュドラが大差を付けて圧勝。アプレンティス始まって以来の大敗にさすがに黙り込むオマローサ。反論もいつもの力強さが感じられず、気を良くしたピアーズは二人クビにして欲しいとトランプに進言するが、結果的にはオマローサが3連敗という不本意な結果を残しクビに。今回は今まで以上にコネバトルという様相を呈していたように思う。財力はモチロン、芸術にもそれなりに理解のある人物というかなりハードルの高い人脈だったが、それでもあれだけの人間を集められるピアーズの顔の広さには感心させられた(人間的には嫌いだけど)。

#11 ファイナル・フォーへ
 課題はオリジナルバーガーの企画・販売。プロジェクトマネージャーはレノックスとトレイス。トレイスとスティーブンの残り二人となってしまったエンプレサリオは息の合ったプレーで巻き返しを図り、対するヒュドラはレノックスの知名度を最大限に生かす作戦を取る。結果はヒュドラの勝利に終わり、過去の売上げを鑑み、この後も健闘が期待されるトレイスを残しスティーブンがクビに。よってファイナル・フォーのメンバーはピアーズ、キャロル、レノックス、トレイスに決まった。第7戦に続き、チームワークのよかったエンプレサリオ側が負けてしまうというなんとも皮肉な結果になってしまったが、トランプの言うとおり、スタート時に比べ、トレイスの印象は格段に良くなってきたと思う。逆に確かに隙あらば誰でも蹴落とそうとするピアーズのしたたかさと傲慢さが鼻に付いた。

#12 決戦の時
 最終対戦者を決定するためにファイナル・フォーは個人面談に挑む。キャロル、トレイスの印象は良く、ピアーズの印象は悪いという結果は当初の予想通り。レノックスについては、ピアーズの「俺のおかげでこの場に残れた」という分析に概ね賛成なので、最初にクビを告げられた時も納得感があった。ただし、残る3人のうち面接官がクビを進言したピアーズではなくキャロルがクビになったのは意外だった。そもそもトランプ自身の番組なのだから、公平さや正当性よりも彼の一言ですべてが決まるのは仕方がないとは思うけど、「私はピアーズとトレイス(イギリスとアメリカ、善と悪)の戦いが見たいんだ」という理由には疑問が残る。確かに画的には面白いと思うけど、ちょっと悪趣味がすぎるのでは?

#13 勝負の行方
 ピアーズとトレイスに与えられた最後の課題はチャリティーイベントを二人で手分けして仕切ること。判断基準はオークション売上、チケット売上、全体の完成度の3つ。助っ人としてピアーズ側にはキャロルとスティーブンが、トレイス側にはマリルとレノックスが加わり、ピアーズはケータリングを、トレイスはライブを担当するが、それぞれ思惑とは違ったところで苦戦を強いられる。結果としてはオークション売上で圧倒的な金額を取り付けたピアーズが勝利。人間味溢れる実直なトレイスに勝ってほしかったというのが正直なところだけれど、ビジネスバトルという点からすると、より多くの寄付金を集めたピアーズが勝利したのは妥当だと思う。すごく嫌いだけど(笑)。時間切れから結果発表という早足のようなラストは頂けなかったけど、イベント終了後に皆が一体感を感じ達成感を味わったシーンはとても良かったと思う。

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posted by クマ at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★★



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