2009/11/20

『タクシードライバー』

タクシードライバー」 ★★★★★
TAXI DRIVER (1976年/アメリカ)
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:マイケル・チャップマン
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、
   ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター

デ・ニーロが、凄い。文句なく★5つ。

今から30年近く前の作品なのに全く風化してない、っていうかむしろ今だからこそ感じる部分が多い作品だと思う。それが時代のせいなのか単に自分が年をとったからなのかは良くわからないけど。今回十数年ぶりに見直してみたけど、なぜか初めての作品を見たかのような感覚に陥った。文句なく面白かった(面白いという表現が適切ではないかもしれないけど)。そして久しぶりにガツンときた。

恐ろしく哀しい程に自己中心的で、彼の中には孤独と矛盾が渦巻いている。そんな彼の行動は稚拙で大胆で唐突で極端だ。彼のとった行動の数々はさすがに理解しにくいけれど、全くの他人事とも思えないんだよね。ふとした瞬間に図らずともそこに自分の姿を垣間見る。狂ったような行動をとる人の中に自分を見つけることができるってことは、実は自分が彼のようになってしまう可能性があるっていうこと。そう考えるとちょっと怖い。

彼と世間との間に横たわっていたギャップ(とそれに対するフラストレーション)が彼を突き動かし、皮肉にもその行動の結果としてギャップが解消され(少なくとも本人はそう思っているはず)憑き物が落ちたように穏やかさを取り戻したわけだけど、結局のところ根本原因である彼の孤独そのものは解消されてないんじゃないか、と個人的には思ってる。映画だからエンドロールが流れて幕が下りてしまえばそれでお仕舞いなんだけど、やはりトラヴィスのその後が気になるし、できるなら10年後20年後の彼を見てみたいと思った。

ブログランキング参加中。気に入って頂けましたらClickお願いします→
posted by クマ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★★



前後の記事へリンク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/133117761
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。