2010/01/27

『誰も守ってくれない』

誰も守ってくれない」 ★★★★☆
(2008年/日本)
監督:君塚良一
脚本:君塚良一、鈴木智
出演:佐藤浩市、志田未来、松田龍平
   石田ゆり子、柳葉敏郎、木村佳乃
   佐々木蔵之介、佐野史郎、津田寛治
公式サイト:http://www.dare-mamo.jp/

殺人事件を起こした容疑者の妹と、彼女を守ろうとする刑事の話。事件の被害者でもその家族でもなく、また容疑者でもなく、容疑者の家族に焦点を当てているっていうところに興味をそそられ、鑑賞。ある程度予想はしていたものの、想像以上に醜い人間の俗な部分を取り上げたエピソードが多く、見ていて何気に凹む。

印象的だったのは、逮捕直後、迅速に繰り広げられる家族の保護を目的とした各種手続き。特に改姓に伴う離婚・再婚手続きは、なるほどと納得もしたけれど、同時に本人の意思を完全に無視しつつ事務的に処理を続ける役人の態度に苛立ちを感じた。逮捕直後の不安定な状況の中、両親と残された子供を離して保護するという展開に少々違和感を感じたけれども、困惑して何も考えられなくなっている大人とは対照的に、妙に冷静に現実を認識している子供の姿にリアリティを感じたのも確か。

加熱する報道合戦、ネットでは個人情報の特定が扇動され、容疑者本人以外にも好奇の目は容赦なく向けられていく。情報を求める人がいるから情報を流す人がいる。需要と供給の関係から考えれば、どのような態度であれ、情報を受け取る私たちにも責めを負う部分が少なからずあるのかもしれない、と考えさせられた。確かに容疑者の家族を間接的な事件の加害者とみるのか、それとも被害者とみるのかで、大きく意見が分かれるところだとは思いますが。

松田龍平の飄々とした演技が妙に自然体で印象的。いい役者さんになってきたなぁ。今後が楽しみ。

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posted by クマ at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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