2010/02/12

『ブレードランナー ファイナル・カット版』

ブレードランナー ファイナル・カット版」 ★★★★☆
BLADE RUNNER (1982年/アメリカ)
監督:リドリー・スコット
原作:フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
出演:ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー
   ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス
   M・エメット・ウォルシュ、ダリル・ハンナ

脱走したレプリカントと、彼らを追うブレードランナーを描いた作品。カルト作品としても名高く、マニアックなファンが多いことでも有名な作品。私自身かなり前から気にはいたのですが、なかなか機会に恵まれず今更の鑑賞となりました。

さまざまな文化が混在する、未来的かつ退廃的な独特な世界感。そんな世界で繰り広げられる、人間による進化しすぎたロボット(この作品でいうレプリカント)の強制排除。映像も登場人物も全てが独特で、癖になるのもナルホド納得な内容でした(個人的には「強力わかもと」が非常に気になってしかたなかったですけど)。ビジュアル的にもストーリー的にも決して嫌いではなく、むしろ好きな部類ではあるのですが、残念ながら陶酔するほどではなかったというのが正直なところ。これはある意味時代のせいかなぁとも思いますけどね。

作品の中で特に印象的だったのが、ルドガー・ハウアー扮するバッティの最期のシーン。人間の我儘によって全てが運命づけられてしまったレプリカントの苦しみや怒りそして哀しみがすごく良く描かれていたと思います。他にも主人公デッカードとレイチェルの恋愛やら、レプリカントとの逃走劇など見どころはあるのですが、このバッティのシーンだけはもはや別格かと。命に期限を切られ、自由を求めることも許されず、人間同様の感情だけは植え付けられたレプリカント。感じるし考えるけど選択権がないという状況はある意味拷問であり、理不尽さに怒りを感じて当然だと思う。そんな自分の人生も、あらゆる感情も、全て受け入れた上で死んでいくバッティを不憫に思うと同時に、人間の傲慢さというものをまざまざと見せつけられたように思います。

ちなみに、今回見たのは「ファイナル・カット」版らしく、他にも劇場オリジナル版だとかディレクターズカットだとかいろいろあるらしいです。それぞれの違いについてはwikiなどに詳しく載っているので、それらを踏まえた上でまた改めて違いを見比べてみようと思います。

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posted by クマ at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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