2006/03/03

『ベイブ』 ★★★☆☆

柔よく剛を制す。


本日の映画は『ベイブ』。ちょっぴりシニカルで心温まるコブタが主人公のファンタジー作品。第68回アカデミー賞視覚効果賞を受賞しただけあって、どこからどこまでが本物なのかまったく見分けのつかない可愛らしい動物達の姿はお見事!としか言いようがありません。登場する多種多様な動物達一匹一匹がとてもユニークで個性的。今回は吹き替え版を鑑賞したのですが、愛らしいベイブの姿に負けないくらいキュートな声。こんなコブタならペットにしたいです!

ひょんなことから牧場主のホゲットおじさんに引き取られることになったコブタのベイブ。危うくディナーにされそうになるのを運良く免れたベイブはお母さん代わりの牧羊犬フライの仕事である羊の見張りを手伝うことに。臆病でなかなか言うことを聞かない羊達も行儀良く丁寧にお願いするベイブの言葉に素直に従ってくれるようになり、それを観ていたホゲットおじさんはベイブを牧羊犬ならぬ牧羊豚としてコンテストに出場させようとする、というストーリー。

みどころはなんといってもご主人のホゲットおじさんとベイブの信頼関係と、その関係が最高潮に達したラストの牧場犬コンテストのシーン。ホゲットおじさんを演じているのはジェームズ・クロムウェル。始終奥さんに言いたい放題言われ続け蔑ろにされる彼の姿は少々不憫ですが、ベイブに向ける優しい表情はとても印象的。そして彼を見上げるベイブの姿もまた可愛らしくて印象に残ります。ホゲットおじさんが見守る中、一人(一匹?)羊と奮闘するベイブ。他の出場者(犬)とは違いただただ穏やかに真摯な態度で羊を導く姿には胸を打たれます。まさに“柔よく剛を制す”といったところ。

しかもこの作品の凄いところは、単なるファンタジー作品で終わらないところ。仲間のアヒルが人間たちのディナー(しかも感謝祭のご馳走として!)にされてしまったりもすれば、羊達が狼に襲われたりもします。奥さんの飼い猫に自分が食用の豚だったと聞かされてショックを受けるベイブ。ファンタジー作品とはいえその辺はシビアに描かれてますよね。こういった作品はただただ甘くなりがちですが、この作品に関しては甘過ぎず辛過ぎず絶妙なバランスを保ってます。そういった部分もこの作品の魅力の一つなんでしょうね。
*****作品データ*****
ベイブ - BABE(1995年/オーストラリア)
監督:クリス・ヌーナン
声の出演:クリスティーン・カヴァナー、ミリアム・マーゴリーズ、ダニー・マン
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posted by クマ at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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