2010/02/18

『悲夢』

悲夢」 ★★★☆☆
BI-MONG (2008年/韓国)
監督:キム・ギドク
出演:オダギリジョー、イ・ナヨン
  パク・チア、キム・テヒョン
チャン・ミヒ
公式サイト:

胡蝶の夢

別れた恋人を忘れられない男性と、別れた恋人を忘れたい女性の思いが交叉する不思議な物語。キム・ギドク監督が実際に見た交通事故の夢から着想を得た作品とのこと。やけに生々しい交通事故の夢を見たことをきっかけに、自分の夢が一人の女性の行動に影響を与えることに気づいた男性が、自分の夢のせいで夢遊病のようにさ迷い歩く彼女をなんとか守ろうとする、というストーリー。キム・ギドクといえば、題材の過激さに独特の世界観、美しい映像というイメージが非常に強いのですが、この作品もまた過激さこそ少々控えめではあるものの、やはりギドクだなぁと思わせられるそんな美しい作品でした。

夢を軸に二人の利害が対立するという構図はかなり異質でとても面白いと感じました。とはいえ、作品としては少々物足りなさを感じたというのも正直なところ。主人公であるジンは睡眠不足による身体的苦痛に加え、二人の相反する恋人への思いの間でジレンマにもがき苦しむわけですが、なぜ彼がそこまでして彼女を守らなければならないのかという必然性が、作品からはあまり感じられなかったところに不満が残っています。もっと二人を引き付ける“何か”があればよかったように思うのですが…。

さらにランを思い、必死に眠りを遠ざけようとするジンの必死な様子は見ていてとても切ないのですが、奈何せんビジュアル的に行き過ぎているシーンが数か所あり、ホラーをも越えてむしろコメディのようになってしまっているところがとても残念でした。なんていうか、貞子?って感じで(苦笑)。逆に他の方々が指摘している日本語と韓国語のミックスについては、私個人としてはあまり違和感は感じませんでした。とはいえ、日本語特有の聞き取り辛さ(ボリュームが低いのか?)はあるので、結果的に他の作品に比べボリュームを大きくする→日本語以外の音声がやけに大音量→音量下げると日本語聞き取れず→こまめにボリューム調節→メンドクサーといった感じでした。これから見る方には最初からボリューム大きめで見ることをお勧めします。

◆キム・ギドク監督作品
 ・「サマリア」 ★★☆☆☆

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posted by クマ at 21:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | ★★★☆☆



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