2006/03/15

『コラテラル』 ★★★☆☆

どう考えても、ジェイミー・フォックスが主役だよね。


本日の映画は『コラテラル』。トム・クルーズが珍しく悪役として出演するって言うんで公開当時かなり話題にのぼった作品。競演のジェイミー・フォックスは第77回アカデミー賞で助演男優賞にノミネート。こちらは惜しくもを受賞を逃しましたが、同アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた『Ray/レイ』で見事オスカーに輝いたことも記憶に新しいのでは?リチャード・ギアを彷彿とさせる白髪混じりのトム・クルーズがいったいどんな悪役に徹するのか興味深々で鑑賞してみましたよ!

舞台はL.A.。リムジンサービス会社設立の夢を持ちつつタクシーの運転手として働くマックス。12年間揉め事一つ起こさず真面目に務めていた彼だったが、ある夜ビジネスマン風の男性を乗せたことから事態は急転。ヴィンセントと名乗るその男は実はプロの殺し屋で、この夜彼は5人の殺害を依頼されていた。人を殺しても顔色一つ変えないヴィンセント。そんな彼に脅され、マックは彼をターゲットのもとまで運ぶ足として利用され事件に巻き込まれていく、といったストーリー。

プロモーションはともかくとしてジャケ写なんかを見た限りではトム・クルーズがメインで写ってますが、実際のところはどう考えても主役はジェイミー・フォックスだろ!って感じの内容でビックリ。製作サイドの圧力なのか、はたまたトム・クルーズのエゴなのか。トム初の悪役も期待していたほど良くもなく、プロとは名ばかりのお粗末っぷりな仕事の連続。そして結末に近づくにつれて徐々に勢いのなくなっていくストーリー。なんとも中途半端、豪華キャスティングがもったいないったら!そして最大の問題はあのラスト。「そりゃないぜ!」って声を大にして言いたいですね。

最大の見せ場はトム・クルーズの殺し屋としての仕事っぷりってところなんでしょうけれども、残念ながらどうもイマイチという結果でした。まず、情の深そうなトムの顔がどうしても殺し屋に見えないんですよね。プロの殺し屋と聞けば無表情、無感情、無関心という非情なキャラクターを望んでしまうので、個人的にはこれは完全なミスキャストだと思うのですがみなさまいかがでしょう。

反対に、ジェイミー・フォックスの演技はなかなか見応えありました。特に作品序盤、タクシー内で交わされるアニーとの会話はかなり良かった。プロらしく時間に正確なところや綺麗好きなところ、なにより気性の荒い人が多そうなタクシー運転手というイメージとは正反対の穏やかなキャラクターがとてもよかったと思います。

最後に、作品後半マックスがキレるくだり、ヴィンセントとマックスの二人の会話が妙に印象的でした。マックスの夢物語をコケ下ろすヴィンセント。夢を語るばかりで行動に移さないマックスに対してその事実を辛辣に突きつけるのですが、そのセリフがやけに耳に痛いかったです。「そんなものは本気じゃない」自分が説教されてるようなそんな気分です。マックスとともに反省!
*****作品データ*****
コラテラル - COLLATERAL(2004年/アメリカ)
監督:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス
公式サイト:http://www.collateral.jp/
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 14:53 | Comment(0) | TrackBack(3) | ★★★☆☆



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