2010/07/01

『ラースと、その彼女』

ラースと、その彼女」 ★★★☆☆
(2007年/アメリカ)
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー
   ポール・シュナイダー、ケリ・ガーナー
公式サイト:http://lars-movie.com/

女性との接触を極端に嫌うシャイな青年が、等身大のリアルドールに恋をしてしまうというお話。この一文だけ見ると奇抜なコメディ作品のような印象だけど、実際はとても真面目でどちらかと癒し系の作品。成長や喪失、癒しといったいろいろなエッセンスが詰まったなかなか奥の深い作品でした。アンジェリーナ・ジョリー似のリアルドールも、初めこそ違和感アリアリではありましたが、慣れてみれば他の登場人物同様、とても自然に受け入れちゃってる自分がいて、なんだかちょっと可笑しかったです(笑)。

リアルドールに恋をするという設定ではありますが、個人的には最後まで「確信犯では?」という疑念がついて回ったというのが正直なところ。ビアンカという恋人を出現させることによって、義姉からの執拗な干渉や同僚からのアプローチを回避するのが目的なのでは?とひとり深読みしておりました。とはいえ、「ひとに触れられると(肉体的に)痛い」という事実もあり、もしかしたらこれは本物なのかも とも思ったりしたのですが、結局のところ最後まで、狂言なのか妄想なのか判断つかなかったです(あくまでも個人的な見解として。製作者が恋してるっていってるんだからそうなんでしょうけどね。)。ついでに、仮にビアンカを本当の人間だと見ているとしても、それが「恋」なのかといわれるとちょっと違うような気がしました。大切な存在だということには間違いはないとは思うんですけど、「恋」じゃないんじゃないかなーと。

ちなみにこの作品、主人公も変だけど、他の登場人物だって十分変じゃね?というのが私の見解。いくら善良な人たちばかりだと言っても、皆一様に話を合わせてくれるっていうのはどうなのかと。いい話なんだからいいじゃないか、とも思うのですが、あからさまに突っかかるほどではないにしても、傍観者を決め込む人の一人くらいいてもいいんじゃないかと。だからこそラースの実の兄の存在が良いアクセントとなってた気がします。周囲の人達が皆一様に善人で主人公に好意的なのに反し、実の兄だけがあからさまに顔を曇らせるところとか。あんな状況になったら普通は引くよねー。

そうそう、いい人と言えばビアンカが病気になった時にラースの近くに寄り添うお婆ちゃん3人の会話が印象的でした。本当の慰め方は言葉じゃないっていうことを実感しました。

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posted by クマ at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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