2010/08/28

『善き人のためのソナタ』

善き人のためのソナタ」 ★★★★☆
Das Leben der Anderen (2006年/ドイツ)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック
   セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクル
公式サイト:http://www.albatros-film.com/movie/yokihito/

重厚な人間ドラマ。1984年の東ドイツで秘密警察として反体制分子の監視の任務に就く男性の物語。第79回アカデミー賞での外国語映画賞の受賞を始め多くの賞を受賞している作品とのことですが、なるほど納得の内容でした。※この後ネタバレしていますのでご注意下さい※

印象にのこるのは当時の徹底された監視体制。冒頭の取調べ方法の講義シーンにも意表を付かれたけど、監視対象の行動は元より、会話の一言一句までがタイプされ記録として残されていくのにはゾッとした。なにもそこまで…と思うようなことまで赤裸々に記録されていくので、監視する方もされる方も大変だわー、と思わずにはいられなかったです。

冷酷であったはずのヴィースラー大尉が彼を救うに至った理由は、共感だったり情けだったり良心の呵責だったりするわけだけど、監視対象に関心をもち始めるそもそものきっかけが「ドライマンにクリスタの不貞を気づかせる」というエピソードだったところが面白い。男心からくる親切心もしくは嫉妬心、または単なる嫌がらせなのか、いずれにせよ冷酷さとは相反する人間臭い感情をチラと垣間見せるところはとても興味深く、そしてまた「あえて追及しない」という予想と異なるドライマンの行動が、結果彼の世界にわずかに波紋を起こすという展開が秀逸だと思う。

最後に、お互いの思いを理解しつつも、最後まで二人が接触しないところにドラマを感じました。

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posted by クマ at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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