2010/09/01

『映画 ハゲタカ』

ハゲタカ」 ★★☆☆☆
ハゲタカ (2009年/日本)
監督:大友啓史
脚本:林宏司
出演:大森南朋、栗山千明、松田龍平
   玉山鉄二、柴田恭兵
公式サイト:http://www.hagetaka-movie.jp/

大ヒットドラマ「ハゲタカ」の映画版。日本企業を巡り、日本と中国の投資ファンドが鎬ぎを削るというお話。真山仁著の「ハゲタカ」シリーズ3作目「レッドゾーン」をベースに映画化した作品とのこと。原作は未読。小説の「ハゲタカ」・「ハゲタカII」とドラマ版の「ハゲタカ」をイッキ見してしまった手前、うっかり勢いでこちらの作品も鑑賞してしまいました。ほんとは原作を読んでから見たかったんですけどねー。いつも通りネタバレ満載なので、未見の方・ネタバレ勘弁の方、ご注意願います!

ドラマ版「ハゲタカ」の感想はこちらから。未見の方は是非ドラマ版をご覧になってからの本作品の観賞をお勧めします。単品でも十分楽しめますが、登場人物や作品に、より奥行きが出て楽しめるかと思います。

今回鷲津が手掛けるのは「アカマ自動車」(笑)。企業再生に成功した芝野は「アカマ自動車」の取締役のポストにつき、中国の投資ファンド“ブルー・ウォール・パートナーズ”からのTOBを阻止すべく、鷲津率いる“鷲津ファンド”へホワイトナイトとしての協力を要請する。がしかし、“ブルー・〜”の底なしの資金力の背景に中国政府が絡んでいることが判り、資金力で劣る鷲津ファンドは窮するのだが…といった具合。

見どころは何といっても、窮地に立たされた鷲津の逆転ホームラン。ホワイトナイトとして登場したにも関わらず、無能な経営陣のせいで提携解消までされてしまった鷲津が、どのような手を使って“ブルー・〜”の陰謀を暴き、TOBを阻止するのかが一番の見どころ。だが残念なことに、前半のTOB合戦こそ緊張感がありましたが、中盤を過ぎるころから失速し、終盤はなんだかグダグダな状態へ。一番の見どころである逆転ホームランに行きついた時には、なんだか妙に疲れちゃって「あー、そう」くらいの感想しか出なかったというのが正直なところ。しかもそこからラストにかけての展開が、もーなんなの?って感じで、激しくガッカリ。

原因として考えられるのは、まず素性を鷲津に悟られ、そのことを指摘された時に盛大にヒヨった劉一華。この時の劉の表情がまったくもって「ありえない」。例えて言うなら雨に濡れた子犬。いやいや、兆を超える資金を操る海千山千のファンド・マネージャが、それくらいでヒヨらないから!つか、それぐらい想定済でしょう、普通。この反応、どう考えてもおかしいと思いますよ!

さらにいきなりドバイにまで資金調達に行ったと思ったら、突然スタンリー・ブラザースなんか買収しようとするし(これが逆転ホームランのための作戦なんだけど)、しかもそこのファンドがどうの、ロンドン市場からNY市場に飛び火して云々と、言ってる意味はわかるんだけど、演出が駆け足というか雑というか、どうも臨場感が伝わってこない。

さらにさらに、劉のラストシーン。そこ、一体どこですか?!どんだけ治安悪いのよ。そもそも日本??百歩譲っていきなり刺されることはあるかも知れないけど(怨恨かもしれないし)、その後の追い剥ぎみたいなのはありえないと思うんですけどー。普通「大丈夫ですか?」とか聞くでしょ。ほんと、ありえなさ過ぎてもうがっかりです。

ちなみにwikiなどで調べてみると、“「リーマンショック」などの時流を汲みとって、当初の脚本を大幅に修正した”ということらしい。上の内容がその修正内容に当たるのかどうなのかは不明だけど、間違いなく作品の前半と後半で温度差があったことだけは確かだと思う。できれば修正前の脚本を見てみたいと思う。

しかし、あんまりけなしてばかりでもアレなので、逆に印象に残った点も少し。個人的には劉に騙されたことを知り、彼のオフィスに現れた守山と劉とのシーンが印象的だったかな。ばら撒いた札を拾えと恫喝する劉の姿は鬼気迫るものがあったと思います。あとは、ドバイでの「なぜしゃべらないのか?」という問いに対する鷲津の答えも面白かったです。

全体的にはイマヒトツな作品でしたが、物語の根底に流れる、日本人特有の価値観みたいなところが描かれているところは面白いと思います。それと、今回私が鑑賞したのはNHKのスペシャル・エディションらしく、オリジナル作品に比べ30分程短く編集されているものらしいです。機会があれば、オリジナル版と見比べてみたいと思います。さて、口直しに原作読んでこようっと。

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posted by クマ at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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