
笑って泣いてまた笑って。
本日の映画は『エイプリルの七面鳥』。ジャケ写とタイトルが醸し出すイマイチ感から正直あまり期待せずに鑑賞してみたのですが、意外や意外、なかなか面白い作品でビックリしました。久々の掘り出し物ですね。余計な演出が一切無く80分とコンパクトにまとめられているところも好感が持てるし、なによりエイプリルの母親そして家族に対する想いがギュッと濃縮されていて見ている側にダイレクトに響いてくるところがとても印象的。笑いあり涙ありの充実した80分間でした。
NYで恋人と暮らすエイプリル。家を飛び出し長い間家族と疎遠になっていた彼女だったが、余命わずかな母と仲直りをしようと感謝祭のディナーに家族を招待する。エイプリルは母の好物の七面鳥を焼きご馳走を作ろうと考えていたものの、不慣れなせいかなかなか思うようにはかどらない。そんな中、自宅のオーブンが故障していることに気がついた彼女はアパート中を駆けずり回りオーブンを貸してくれる人を探すのだが…。主演は現在トム・クルーズと婚約中で出産間近のケイティ・ホームズ。
みどころはなんといっても七面鳥と格闘するエイプリルの姿。扱いなれない七面鳥に四苦八苦しながらも、母親のため諦めずに奮闘し続けるエイプリル。その描写はとてもコミカルなんだけど、なんだかジーンとくるんですよね。彼女、オーブンを貸してくれる人を探すためにアパート中のドアをノックするのですが、そこで彼女に協力してくれることになる住人たちの姿もとても素敵です。感謝祭とうイベント自体にはあまりピンとこない日本人でも、この作品に描かれている家族愛には涙腺がゆるんじゃうと思いますよ。
そしてもう一つのみどころが余命わずかな母と彼女を取り巻く一家の楽しくてせつないドライブ。母親役を演じたパトリシア・クラークソンはこの作品で第76回アカデミー賞最優秀助演女優賞にもノミネートされました。病気のためしばしば体調を崩しながらも娘のもとへとドライブを続ける母親とその家族。トイレで嘔吐するシーンや、病気のために髪の抜けおちた頭を隠すためと思われるウィッグを直すシーンなど切ない描写も多々出てくるのですが、ブラックユーモアと彼女独特の不思議な雰囲気でシリアスになりすぎていないところもとても好感が持てます。
ストーリーにもひねりが効いていて、見終わった後にはほんわかとした気持ちになれること間違いなし。最近ちょっと気持ちが荒んでいるなって思う方はぜひご覧になってみてください。とても優しい気持ちになれますよ!
*****作品データ*****
エイプリルの七面鳥 - PIECES OF APRIL(2003年/アメリカ)
監督:ピーター・ヘッジズ
出演:ケイティ・ホームズ、パトリシア・クラークソン、オリヴァー・プラット、デレク・ルーク、アリソン・ピル
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