
あぁ、煙草が吸いたい…(遠い目)。
本日の映画は『コーヒー&シガレッツ』。この作品も公開当時とても見たかったんだけど、残念ながら劇場に行けずじまいだった作品。11の短編で構成されたこの作品、想像していた内容よりもはるかにゆる〜い作品でその不思議な雰囲気はなかなか面白いです。実は私、お恥ずかしながらジム・ジャームッシュ作品を見るのはこれが初めてというジム・ジャームッシュ初心者でして、よくレビューサイトで語られる「彼らしい」という表現は正直よく解りませんでした。それでもこの独特の雰囲気は癖になりそうな気がします。
煙草とコーヒーをめぐる11編の短編集。ロベルト・ベニーニとスティーブン・ライトのヘンテコな会話が映し出される「変な出会い」から始まり、スティーブ・ブシェミとジョイ・リー、サンキ・リーの双子のおかしな会話「双子」、そしてケイト・ブランシェットが一人二役こなした「いとこ同士」など、爆笑とまではいかないもののところどころでニヤリとさせられる、そんなゆる〜い作品集です。禁煙中の私にとってはチョッピリ複雑な心境ではありますが、この喫煙者独特の退廃的な雰囲気はとても懐かしくそして心地よく感じました。
そんな11つのエピソードの中で印象的だったのは謎の女性ルネ・フレンチとミュージシャン(?)のE・J・ロドリゲスが競演した「ルネ」。完璧な温度、そして完璧なミルク・砂糖の割合にしたコーヒーを飲みながら雑誌をめくり煙草を吸う客ルネと、彼女のカップにコーヒーを注ぎたくてしょうがないロドリゲスというなんとも滑稽なエピソードです。このルネの煙草を吸う姿がなんともリアルで面白いんですよね。そしてイギー・ポップとトム・ウェイツの「カルフォルニアのどこかで」もまた、喫煙者独特の罪悪感や微妙な会話のズレによる居心地の悪さなんかがリアルに伝わってきて面白かったですね。あと、忘れちゃいけないのがビル・マーレイ。コーヒーの飲み方がとにかくすごかった!
取りようによればフィクションともドキュメントとも取れるようななんとも奇抜な作品。全てが計算されているようでいて、実はアドリブのようななんとも言えない雰囲気がとても面白かったです。コーヒーと煙草という最強にして最高の組み合わせをテーマにしていることもあって、作品の醸し出す気だるい退廃的な雰囲気は最高!でもこの作品、喫煙習慣の無い方にとってはどうなんでしょう?
ただ、登場人物のバックボーンがある程度わかっていないと「?」となるような演出があることも確か。かく言う私もエピソードの半分くらいは「?」だったし(笑)。鑑賞する前には是非登場人物の大まかなプロフィールに目を通しておくことを強くオススメしときます。
*****作品データ*****
コーヒー&シガレッツ - COFFEE AND CIGARETTES(2003年/アメリカ)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:スティーヴ・ブシェミ、イギー・ポップ、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ
公式サイト:http://coffee-c.com/
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