2006/05/11

母は意外に強かった 『セルラー』

本日の映画は『セルラー』。突然家に押し入ってきた男たちに誘拐され屋根裏部屋へ監禁され外界との唯一の連絡手段である壊れた電話を駆使し必死に助けを求める生物教師ジェシカと偶然かかってきた電話に出たばかりにトンデモナイ事件に巻き込まれてしまった軽薄な若者が力をあわせ事件を解決しようと奮闘する様子を描いた作品。タイトルが物語っている通りこの作品では“電話”がとても重要なアイテムとなります。しかし、電話だけでこれだけ引っ張った作品を作っちゃうっていうのもなかなか凄いことですよね。使い方一つとってみてもなかなかヒネリが効いていて予想以上にひきつけれられる、そんな作品でした。

この作品の凄いところは、なんといっても一本の電話がきっかけで全く面識のない二人を無理やり事件に巻き込んでしまうっていうところ。そして偶然電話を受けてしまったライアンはともかくとして、いきなり誘拐・監禁されたジェシカもまた“ことの発端=犯人達の狙い”を全く理解していないってところ。何が原因でこんなことになってるのかわかんないけど、次から次へと発生する問題をあの手この手とクリアしていく姿はまさにゲーム感覚。スピード感もあるし予想もつかない展開にスリルは感じるんだけどなぜか恐怖は全く感じないっていうちょっと不思議な作品でしたね。舞台がロスだからっていうのもあるのかも知れませんが、犯罪映画に特有の湿度を感じないカラリと乾いた感じの作品っていったら解りやすいかな?一応何人か死人も出ちゃうんですけどねぇ。

出演陣は最初から最後までほとんど涙と恐怖でグズグズの顔ばっかりでせっかくの美人が台無しだったキム・ベイシンガー、どこにでもいそうでアクの薄いクリス・エヴァンス、そして私にとっては『ファーゴ』でのどうしようもないカーディーラーの印象が色濃く残る警官役のウィリアム・H・メイシー。こうして書いて見ると、なんだかパンチにかけるキャスティングですね(笑)。そんな地味なキャスティングだからこそこの変化球的な設定が活きてくるのかも知れませんが。

そして、この作品で一番印象に残っているのがジェシカの脱出シーン。どうもご都合主義的な印象が拭えませんが、最小限の攻撃で最大のダメージを負わせるところはさすがです。ここで生物教師という設定が活きてくるわけですね(笑)。しかもジェシカが説明するところがまたウケる。こういうことの積み重ねがこの作品の緊張感を失くしていってるのかも知れませんね。ついでに最後のライアンのセリフもなかなか良かったです。
*****作品データ*****
セルラー - CELLULAR(2004年/アメリカ)
監督:デヴィッド・R・エリス
原案:ラリー・コーエン
脚本:クリス・モーガン
出演: キム・ベイシンガー、クリス・エヴァンス、ウィリアム・H・メイシー、ジェイソン・ステイサム、ノア・エメリッヒ
公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/cellular/index.shtml
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posted by クマ at 16:42 | Comment(0) | TrackBack(1) | ★★★☆☆



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セルラー
Excerpt: 割と新作ですね。セルラー。 評判もまずまずのようなので借りてみました。 セルラーって、携帯電話の・・・だったんですね。 っで、それがKeyになるストーリーなんですが、アクションなしの犯罪サス..
Weblog: しーの映画たわごと
Tracked: 2006-05-13 11:29
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