2006/05/12

世界は思ったほどクソじゃない 『ペイ・フォワード』

本日の映画は『ペイ・フォワード』。社会科の授業に出された「世の中をよくするにはどうしたらいいか考え、実践しなさい」という課題をきっかけに12歳のトレバーが世界を変えるため考え出したシンプルで独創的なアイデア「ペイ・フォワード(次へ渡す)」。このアイデアに影響され、紆余曲折を経て徐々に人々の気持ちが変わり始める姿を描いた作品。トレバー役には「シックス・センス」でブレイクした天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメント、トレバーのためにも自分のためにもなんとかアル中を克服しようとする母親役にヘレン・ハント。そしてトレバーに社会科を教えるシモネット先生役にケヴィン・スペイシーという実力派揃いのキャスティング。多少納得いかない展開もあるものの、その斬新なアイデアと納得の演技についついストーリーに引き込まれてしまいます。

この作品のなにが良いって、そりゃなんていっても主演のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技ですよ。「A.I.」や「シックス・センス」でのおとなしくて素直で従順な彼の演技も良いですが、この作品で見せる喜怒哀楽の激しい彼の演技もなかなか良いです。さすが天才子役と言われただけありますね。周りの実力派俳優達に一歩もひけをとらない堂々とした演技です。

見所はやはりトレバーのアイデアがきっかけで世界が少しずつ変っていくところ。身近なところでは母親とトレバーの関係。約束の時間に遅れた母親を急かし、玄関先にタクシーまで呼んでしまう手際の良さ。微笑ましい親子のやり取りは観ていて心が和みますよね。いろいろな問題を抱えてはいるものの、この作品で描かれている母親とトレバーとの関係は正直とても羨ましく感じました。

そしてこの作品を観て一番印象に残っていることは、人生は何度でもやり直しがきくんだということ。作品後半、母親がトレバーに向かって自分の選択が間違っていたことを告げるシーン。さりげないセリフではあるものの、正直な母親の態度がとても印象的でした。ラストシーンについては多少不満は残るものの、着眼点は素晴らしいと思います。人生についていろいろ考えさせられる、そんな作品でした。
*****作品データ*****
ペイ・フォワード - PAY IT FORWARD(2000年/アメリカ)
監督:ミミ・レダー
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケヴィン・スペイシー、ヘレン・ハント、ジェームズ・カヴィーゼル
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 15:18 | Comment(0) | TrackBack(2) | ★★★★☆



前後の記事へリンク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


ペイ・フォワード
Excerpt: AIに出てた少年が主人公ですね。 借りてから知りました。 たまに、WEBサイトで映画の批評を見る機会もあるけど、ごちゃごちゃうるさいのが多い。 その中でいちばんバカっぽいコメントが、 ..
Weblog: しーの映画たわごと
Tracked: 2006-05-13 11:28

ペイ・フォワード@我流映画評論
Excerpt: 今回紹介する映画は、好きな俳優の一人ケビン・スペーシーとヘレン・ハント、天才子役のハーレイ・ジョエル・オスメントの『ペイ・フォワード』です。 まずは映画のストーリーから・・・ 11歳の..
Weblog: ジフルブログは映画・音楽ムービー・札幌グルメのおすすめレビュー|GFL BLOG
Tracked: 2007-11-18 01:23