2006/05/24

『コンスタンティン』

人には見えないモノが見えるという特殊能力を使って超常現象専門の探偵業を行うコンスタンティンが、徐々に均衡を失おうとしている天界と魔界と人間界のバランスを正常に戻そうと奮闘する姿を描いた作品。原作は「ヘルブレイザー」というアメリカン・コミック。ご都合主義的な展開は少々鼻につきますが、それでもアメコミならではの奇抜な設定といいキアヌ扮するコンスタンティンのヤサグレ感といい、なかなか良いとこ突いてるなって思います。主役にキアヌ・リーブスを持ってきたってところでどうしてもマトリックスでのネオのイメージが先行してしまいがちですが、良くも悪くもネオとは全く正反対のキャラクタ設定で、思っていたほどには気にはなりませんでしたね。

この作品、なんといっても主人公のキャラクターが良いです。聖人君子(とまでは行かないまでもどちらかというと善人派)的なヒーローが多い中、こういったどうしようもないキャラクターを主役に据えてしまうあたりはとても新鮮に感じました。やる気なさそうな感じといい、酒とかタバコとかに際限ないところとか、もうそれだけで親近感が湧いてしまう(笑)。今となってはジャケ写からでさえ、そのヤサグレた雰囲気が伝わってきますね。その疲れた佇まいは、どことなく新橋で出くわす疲れたサラリーマンにも似ているような似ていないような…。

コンスタンティンが様々な悪魔を相手に悪魔祓いをするシーンはなかなか爽快感があって良いですね。一筋縄ではいかなくて最後にオチっぽいものが入るのもご愛嬌ってことで。さらに人間界と魔界との間を行ったり来たりするところもなかなか見応えありです。このあたりは特にレイチェル・ワイズの一般人的な反応が突飛な演出とのバランスを上手く取ってくれてたんじゃないかなって思います。それは単にレイチェル・ワイズファンだから、欲目で見てるだけかもしれませんが(笑)。

個人的にツボだったのは大天使ガブリエル。とはいっても彼(彼女?)の行動がどうのこうのっていうより、存在が醸し出す人間らしくなさというか無機質さみたいなもにがたまらなく惹かれましたね。あまりにも気になったんで他にどんな役をこなしてるのか調べてみたら『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』でも白い魔女なんて人間以外の役を演じてることが判明。これまた似合いそうな役ですね。今後の活躍は要チェックってことで。

作品全体を通しての感想は、ストーリーは面白いんだけど宗教色が結構濃くて、キリスト教についての基礎知識みたいなものを持ち合わせていない私としてはたまに?な部分があったりしました。多少の知識を持った上で鑑賞したほうが、より楽しめるのではないかと思います。逆にキリスト教徒の方から観ると、結構問題アリな感じなのでは?と感じる部分もありますが。特にガブリエルのエピソードとかね。
*****作品データ*****
コンスタンティン - CONSTANTINE(2005年/アメリカ)
監督:フランシス・ローレンス
原作:ジェイミー・デラノ、ガース・エニス
出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、マックス・ベイカー
公式サイト:http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=3312
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 15:43 | Comment(4) | TrackBack(5) | ★★★☆☆



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この記事へのコメント
こんばんは。
TBさせてください(以前にも何度かTBしてます)。

ガブリエル役のティルダ・スウィントン気になりますよね。「オルランド」なんてオススメですよ。あとディカプリオの「ビーチ」にも出演してましたね。
Posted by bebe at 2006年05月27日 21:44
bebeさん こんにちは。TB&コメントどうもです♪
やっぱり気になりますよね>ティルダ・スウィントン。
「オルランド」未見なので是非鑑賞してみようと思います。
「ビーチ」は一度見たことあるけど、どうも記憶が…(笑)。手元にあるので早速見返してみようっと。
Posted by クマ at 2006年05月29日 16:08
 クマさま、初めまして。
 ブログ村で『コンスタンティン』を検索し、たどり着きました。簡潔にわかりやすくまとめておいでですね。とてもおもしろく拝読しました。
 個性の立ったキャラクタばかりの中で、ティルダ・スウィントンのガブリエルはとりわけ魅力的でしたね。『ナルニア』の冷たく超然とした雰囲気も似合っていたので、クマさまのご感想もお聞きしたいところです。
 TBさせていただいたのですけれど、お書きになってからふた月経っているので、ご迷惑でしたら申し訳ありません。
 それでは、これからも的確な映画評を楽しみにしております。
Posted by マオ at 2006年07月27日 19:02
マオさん はじめまして!
ガブリエル、魅力的でしたよね。この作品観てからというもの、すっかりティルダ・スウィントンのファンになってしまいました。
『ナルニア』まだ見てないんですが「超然とした雰囲気」って、とっても気になる〜!!

TB、過去の記事でも大歓迎です。どうぞ気兼ねなくバシバシ送ってくださいね♪
今後ともどうぞよろしく!
Posted by クマ at 2006年07月28日 08:41
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