2006/05/31

ワイン片手に人生の寄り道をしよう 『サイドウェイ』

親友の結婚式を一週間後に控え、独身最後の記念にと旅行に出た二人の中年男。ワインと女性を巡って怒ったり笑ったり落ち込んだりと二人の男が繰り広げる可笑しくて切ない1週間をコミカルに描いた作品。第77回アカデミー賞主要5部門にノミネートされ脚本賞を受賞、また第62回ゴールデン・グローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門の作品賞を受賞した作品です。盛りを過ぎた中年男と旅先で出会う魅力的な女性、そして登場する数々のワイン。この取り合わせがなんとも絶妙で冒頭からググッと作品に惹きつけられます。まさに大人のための大人の映画って感じの一作。

この作品、なんといっても中年二人の組み合わせが秀逸。離婚したにも関わらず元妻に未練タラタラな小説家希望の国語教師マイルスと一週間後に結婚を控えつつも旅先での情事を欲して止まない落ち目のTV俳優ジャック。人生の盛りを過ぎ、酸いも甘いも乗り越えてきたにもかかわらず、マイルスはいつまでたっても煮え切らない態度を取り続けジャックは煩悩全開という有様。でもなぜか憎めないんですよね、この二人。それはきっと彼らの行動の原点となっている臆病で繊細で傷つきやすく、同時に好奇心旺盛で欲望に忠実という男の性というものがとても上手に魅力的に描かれていたからなんじゃないかな。

さらに自分の弱さも相手の弱さも認めた上で成り立っている彼らの友情がとても素敵です。男の友情っていいよね。女じゃこうはいかないもの。絶対根に持つし(笑)。性格こそ正反対だけど、時に叱り合い時に励まし合うという共依存関係がとてもユーモラス。この場合は単なる友情というより共犯者といったものに近いのかな?

そしてこの作品に欠かせないのが次々と紹介されるワインの数々。次から次へとグラスを重ねる出演者達。いやーまったく美味しそうに飲むなぁ!観てるこっちまで飲みたくてウズウズしちゃいます。ちなみにワイン好きと聞くとどうにもキザったらしい嫌味な男を想像しがちですが、そんな心配はご無用。どうにもこうにも冴えない風貌のマイルスが夢中になって試飲している姿は評論家というよりもまさにオタク。あくまで「美味しいワインが飲みたい!」という自分の欲求にどこまでも正直で純粋な彼の姿には非常に好感を覚えました。彼がこだわるピノ・ノワール、後程試してみることにします。
*****作品データ*****
サイドウェイ - SIDEWAYS(2004年/アメリカ・ハンガリー)
監督: アレクサンダー・ペイン
原作: レックス・ピケット 『サイドウェイ
出演: ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー
公式サイト:http://www.foxjapan.com/movies/sideways/
  →この作品をAMAZONで確認
-はみだし-
この作品の中でステファニー役を演じていたサンドラ・オーがメチャメチャキュートで可愛かったです。つい先日までWOWOWで放送されていたドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』でもなかなか面白い役柄を演じてましたが、これだけキュートな演技のできるアジア顔の俳優ってあんまりいないんで今後の活躍に期待したいと思います。そういえば、この作品では結構ハレンチなシーンも演じてましたね。あれには観てるこっちがビックリしましたよ!
posted by クマ at 16:22 | Comment(5) | TrackBack(9) | ★★★★☆



前後の記事へリンク
この記事へのコメント
TB&コメントありがとうございました。

記念日や特別な日のためのワイン、
ピクニック感覚で楽しむワイン、
薀蓄(?)を語るためのワイン、
ヤケ酒ならぬ、ヤケワイン(笑)
いろいろなワインの形があって
楽しそうでした♪
Posted by ひらで〜 at 2006年06月02日 00:28
こんにちわ〜
これ なかなかみごたえありましたねぇ。
ピノノワールはいかながもんでしたか?笑
そう、サンドラオーのファンになっちゃいましたよ!
その辺にいそうじゃないですか?
日本に、、にたような人。。笑
Posted by happynyo at 2006年06月02日 10:32
>ひらで〜さん
ワインを囲む4人がホントに楽しそうでしたよね。
個人的にはマイルスがワイナリーでボールごと文字通り浴びるようにワインを飲み始めたところが面白かったです。
いくらなんでもやりすぎ(笑)

>happynyoさん
近くの酒屋さんをのぞいてみたのですが、カリフォルニア産のピノノワールってなかなか置いてないみたい。週末チョット遠出して仕入れてこようと思ってます。感想は後程アップしますね。
サンドラ・オー、いいですよね〜。あの凹凸の少ない淡白な顔に親しみを感じます〜(笑)。
Posted by クマ at 2006年06月02日 13:35
TB、コメントありがとうございました。
私はワインはぜんぜんダメだったのですが
マイルスのこだわりとか
ジャックのちゃっかりでなんとなくうまくやってしまう
二人の凸凹コンビのようなノリが切なく面白かったです。
Posted by ningyo at 2006年07月26日 21:18
ningyoさん こんにちは。
ほんとこの二人凸凹コンビっていう言葉がぴったりですね(笑)。男同士の友情ってこんな感じなのかしら、と思いながら鑑賞してました。
お酒好きの私にはたまらない映画でしたね。
Posted by クマ at 2006年07月27日 10:19
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


Grey's Anatomy グレイズ アナトミー
Excerpt: 日本でも公開が決まったGrey's Anatomy(グレイズ・アナトミー)は全米日曜夜の視聴率No.1番組です。 「24」や「Law & Order」といったサスペンスと犯罪物が幅を利かせ、「Amer..
Weblog: 表参道 high&low
Tracked: 2006-05-31 23:21

サイドウェイ☆カリフォルニア、ワインロード 人生が熟成していく贅沢な寄り道…
Excerpt: WOWOWで観ました♪
Weblog: ☆お気楽♪電影生活☆
Tracked: 2006-06-02 00:00

海外結婚式の人気スポットについて
Excerpt: 海外で式を挙げるときにどこにしようか迷いました。地域ごとの費用などなど
Weblog: 30才の結婚準備室
Tracked: 2006-06-03 20:36

『サイドウェイ』
Excerpt: サイドウェイ〈特別編〉posted with amazlet on 06.06.0320世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2006/01/13)Amazon.co.jp で詳細を..
Weblog: cinema days 『映画な日々』
Tracked: 2006-06-04 13:48

映画『サイドウェイ』
Excerpt: 原題:Sideways 中年の親友二人、ワインとゴルフ三昧に浸る一週間の人生の寄り道の旅は・・二人に何をもたらしたのか・・抱き続けた夢は果たして実現するのか・・ 小説家志望のバツ一..
Weblog: 茸茶の想い ∞ ??祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり??
Tracked: 2006-06-09 01:03

<サイドウェイ> 
Excerpt: 2004年 アメリカ 128分 原題 Sideways 監督 アレクサンダー・ペイン 脚本 アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー 撮影 フェドン・パパマイケル 音楽 ロルフェ・ケント ..
Weblog: 楽蜻庵別館
Tracked: 2006-06-14 01:39

サイドウェイ/アレクサンダー・ペイン
Excerpt: ワインが飲みたくなる映画です。そして、友情とは何かを考えた作品でした。 小説家を目指している国語教師マイルスは、親友ジャックとともに一週間の旅に出ます。ジャックは一週間後の結婚を前に、最後の女遊..
Weblog: 文学な?ブログ
Tracked: 2006-07-15 20:04

サイドウェイ(2004/アメリカ、ハンガリー)
Excerpt: SIDEWAYS 監督: アレクサンダー・ペイン 出演: ポール・ジアマッティ    マイルス      トーマス・ヘイデン・チャーチ   ジャック     ヴァージニア・マ..
Weblog: 虫干し映画MEMO
Tracked: 2006-07-26 21:18

サンドラ・オー -サイドウェイ-
Excerpt: なかなか面白いと思う人と 思わない人。はっきりと分かれて しまいそうな作品。 ぐぅちゅえんは、主人公マイルスの 行動に興味津々。女性への想いを 引きずる所なんか、女々しいと感じる 人も..
Weblog: ぐぅちゅえんの見たり読んだり
Tracked: 2006-10-11 08:30