2006/06/10

『レイクサイド マーダーケース 』

子供の中学受験対策の合宿中に起きた1件の殺人事件。子供達の将来のためにも事件の発覚を恐れた大人たちは共謀して事件の隠蔽を計るが…。

最近ドラマ化された『白夜行』が記憶に新しい直木賞作家東野圭吾原作の同名小説を映画化した作品。先日地上波で放送していたのを鑑賞してみました。タイトルや公開当時のチラシなどからサスペンス色の強い作品という印象を受けていたのでかなり期待してたのですが、残念ながら期待ほどには楽しめる作品ではありませんでした。鑑賞後の後味の悪さもさることながら、サスペンス作品としてはインパクトの弱いオチといい、突然挿入されるグロい映像やオカルトがかった演出などなど、なんとも中途半端な印象の作品でした。

中でも私が一番ガッカリしたのは、殺人事件の顛末を観ていたはずがいつの間にか教育論議にすりかわってしまっていたところ。いや、教育論だろうが宗教論だろうが勝手に論じていただいて全然結構なんですが、結局そのセリフでこの作品のテーマ(つってもそんなもの期待してませんでしたが)や謎を一切合財チャラにしちゃっているところがどうも解せないんですよね。しかも作品序盤からやけに台詞が多いなぁって感じてたんですが、作品が終盤に差し掛かる頃にはもうずーっとしゃべりっぱなしじゃないですか。正直ウルサイっていうかなんていうか(笑)。もっと表情や間、映像の温度や湿度やかもし出す雰囲気なんかを効果的に使って欲しかったなぁって言うのが私の意見です。

この作品のキーとなるのが子供の中学のお受験。なんとか有名私立へ入学させたいっていう親の切実な気持ちは判らずともないですが、共謀して殺人事件を隠蔽しようとするっていうのは正直どうなのよ?なーんて思っていたら案の定、同じ穴のムジナだったわけで(笑)。しかも臭いものには蓋をしろ的なラストもあまり感心できるものではないかと。

殺害動機と首謀者が何度も入れ替わって最終的には思いもよらないところにたどり着くっていうストーリー自体はなかなか凝ってて面白そうな気がするのですが、実際映像で観て見ると予想していたほどにはインパクトも斬新さも感じられなかったというのが正直なところ。どのエピソードも単調で作品にメリハリが感じられないんですよね。せっかくサスペンス作品を観てるんだからもうちょっと緊張感を感じたかったなぁ。
*****作品データ*****
レイクサイド マーダーケース
監督:青山真治
原作:東野圭吾 レイクサイド
出演:役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明、鶴見辰吾、杉田かおる、黒田福美、豊川悦司
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posted by クマ at 14:51 | Comment(2) | TrackBack(1) | ★☆☆☆☆



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この記事へのコメント
こんばんは!
鶴見辰吾と杉田かおるの金八コンビが私立中学に子供を入学させる(!)という時の流れを感じつつ、キャスティングにお遊び(?)が入っていて、変に楽しめました。
気になるのは並木(役所光司)が必要以上に眩しがっていましたところ。2箇所あったのですが、意味があったのでしょうか?未来が視える妻と何らかの対比があるような気がするのですが…。
Posted by 加納ソルト at 2006年06月10日 22:43
加納ソルトさん、こんにちは。
キャスティング、確かに遊び心を感じました。きっとターゲットを意識してのことなんでしょうね。
気になさっている役所光司の仕草ですが、いわれてみれば確かに謎ですよね。未来が見える妻についても個人的にはよくわからなかったし、結構細かい部分で?な演出が多かったように思います。最後のライターとか、ね。
Posted by クマ at 2006年06月11日 12:50
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レイクサイドマーダーケース #556
Excerpt: 2004年 日本 118分 予告編を見たときは高級っぽい作りだなと思った。東野圭吾原作のベタな推理小説とばかり思っていたので、映画にするには弱いから少し高級にしたのかと思っていたが、ラストの展開は著..
Weblog: 映画のせかい2
Tracked: 2006-06-13 07:02
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