2006/06/24

『マグノリア』

死期の迫ったTV番組の司会者と大富豪、彼らと絶縁状態にある娘や息子、クイズ番組で天才少年ともてはやされた中年男と現役で活躍する少年。色々な悩みを持つ色々な人々が色々なところで少しずつ重なりあい互いに影響を及ぼし繋がっていく…。

LAを舞台に一見無関係かと思われる老若男女が不思議なめぐり合わせで人生を重ねあわせていく姿を描いた群像劇。偶然とも必然とも取れる奇妙なストーリーとどちらかというと負けムードが色濃く漂う登場人物達の不思議な雰囲気に完全に呑まれてしまいました。この作品、一言でいうとスルメのような作品です。噛めば噛むほど味がでるって感じ(笑)。1度といわず何度も繰り返し鑑賞したいと思わせる、そんなクセになりそうな作品でした。

この作品でまず挙げとかなくてはいけないのが登場人物の強烈なキャラクター。なんといってもトム・クルーズ演じるフランク・T・J・マッキーが強烈です。男性至上主義セミナーの主催者であり、「誘惑してねじ伏せろ」の著者っていう役どころ(これだけでもかなりヤバそう)なのですが、セミナーにしろインタビューにしろその全てがブッ飛んでてとってもイカしてます。無駄に熱いところといい、挙動不審なところといい、もう突っ込みどころ満載。本気でホレました(笑)。

そしてマグノリアといえば、皆さん揃って口にするのがあの衝撃的なラストシーン。私自身ラストにアレがああなるっていうことは知ってたんですが、この勢いははっきりいって想定外。予想以上のアレにさすがにビックリしました。半端ないっていうかなんていうか(笑)。しかも誰も動じてないところがまた凄いです。もっと驚けっつーの。

そして肝心のストーリーについてですが、予想以上に真面目な内容で正直驚きました。あまりにもアレのイメージが強かったのでもっと不真面目なのかと思ってた…(笑)。鑑賞後まず思ったことは、いつまでも自分を騙して生きてはいけないよね、ってこと。人間だから多かれ少なかれ自分を欺いている部分ってあると思うんですが、この作品ではその嘘の部分があの瞬間を境にして正しい方向へと軌道修正されたような感じ。人生には何度か「悟る瞬間」ってあると思うんですが、きっとあれがその瞬間だったんじゃないかなぁって思います。悟る時もあんな勢いですしね。しかしアレ=悟りっていう風に捕らえてしまう私の感性ももどうかと思いますが(笑)。

あと個人的には描かれている3組の家族がどれも親と子が非常に似ているってところが気になりましたね。偶然なのか意図的なのかは定かではありませんが、お世辞にも立派とは言えない親達の姿に子供達の行く末を暗示するかのような雰囲気を感じてしまいました。過去と未来もしくは結果と過程の対比といったような感じ。負の連鎖は厄介だけど、それでも希望を捨てちゃいけないよってことでしょうか。これも私の考えすぎかな?(笑)。
*****作品データ*****
マグノリア - MAGNOLIA(1999年/アメリカ)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ、メリンダ・ディロン、フィリップ・ベイカー・ホール
   フィリップ・シーモア・ホフマン、ウィリアム・H・メイシー、ジュリアン・ムーア、ジョン・C・ライリー
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posted by クマ at 23:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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この記事へのコメント
こんにちは!
この作品大好きです〜。スルメの様な映画…そうかもしれませんね。登場人物も多いし、また見たら違った発見がありそうな。
私も、この映画のトムには惚れました!彼の役柄で一番好きなのが、この『マグノリア』のマッキーと『インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア』のレスタト役ですね。どちらも、ぶっ飛び具合が素敵です(笑)。
Posted by Nyaggy at 2006年06月27日 12:32
Nyaggyさん こんにちは。
トムいいですよね〜。私も2枚目のトムよりヘンテコなトムのほうが好きです。『インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア』未見なので早速観てみますね〜。楽しみ♪
Posted by クマ at 2006年06月29日 14:17
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