2006/07/05

『事件』

山林で発見された女性の刺殺体。容疑者として逮捕されたのは造船所で働く上田宏19歳。しかも宏は殺されたスナック経営者ハツ子の妹ヨシ子の恋人で、ヨシ子は宏の子を身ごもっていた。検察官は痴情のもつれからの殺人とするが、裁判が進むにつれて複雑な人間模様が事実が浮かびあがってくる…。

『砂の器』でお馴染みの野村芳太郎監督作品。先日BSで放送していたのを鑑賞してみました。1978年とかなり古い作品なので、さすがに映像も古くさいしセリフも仰々しかったりするんですが、それを差し引いたとしてもなかなか見応えのある作品だったと思います。出演者も松坂慶子、永島敏行、大竹しのぶ、渡瀬恒彦、丹波哲郎とかなり豪華。普段あまり邦画って見ないほうなのですが、この作品は結構面白かったと思います。なんていうか昔の邦画には勢い見たいなものを感じますね。

ストーリーは一人の男を巡って繰り広げられる姉妹の激しい駆け引きと事件を取り巻く人々のあざとさや俗っぽさなどが次々と明らかにされる法廷シーンがメイン。証人の嘘や先入観、思い込みを巧みに表面化させる敏腕弁護士役の丹波哲郎の演技もさることながら、その思い込みや先入観によって被告の不利になるような証言さえも軽く口にしてしまう人間のズルさというか弱さみたいなものにゾッとさせられました。

みどころはなんといってもそのずば抜けた人物描写。俳優一人一人が凄く良い仕事してるって感じ。特に大竹しのぶと渡瀬恒彦の2人は凄かったです。二人ともかなり若いんですけど、大竹しのぶのカマトトぶりといい渡瀬恒彦のふてぶてしさ、いい加減さといい、もうねあまりにもハマリすぎてて観てるこっちがイライラしてきちゃいます。あと最近社交ダンス流行でめっきり登場頻度の高くなった松坂慶子もスレたスナック経営者というトンデモない役を熱演しています。まぁ彼女の場合は前に観た『死の棘』が強烈すぎて、あんまりインパクトを感じませんでしたが(笑)。

ちなみにこの作品以外に観たことのある野村監督作品は桃井かおりと岩下志麻が競演した法廷劇『疑惑』くらいだったのですが、改めて作品名を見直して見るとかなり興味をそそられるラインナップでビックリしました。とりあえず次に観てみたいなって思うのは『鬼畜』と『震える舌』あたり。ついでに『疑惑』でのあの桃井かおりのふてぶてしい態度ももう一度観たいです。
*****作品データ*****
事件(1978年/日本)
監督:野村芳太
原作:大岡昇平
出演:松坂慶子、永島敏行、大竹しのぶ、渡瀬恒彦、佐分利信、丹波哲郎
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posted by クマ at 17:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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