自らを“エデュケーターズ(教育者)”と名乗り資本主義者たちへのメッセージとして金持ちの家への不法侵入を繰り返すピーターとヤン。旅行に出たヤンにかわり彼の恋人ユールの引越しを手伝ったピーターは成り行きから一軒の豪邸へ忍び込むことに…。ドイツを舞台に資本主義に声高に異議を唱える若者達の姿を描いた作品。主演は『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブリュール。社会に反抗し不法侵入という形で金持ちたちにメッセージを送り続ける若者が、ちょっとしたミスから金持ちの男性を誘拐・軟禁する羽目に。さらにその男性と奇妙な共同生活をするうちに3人の心に微妙な変化が訪れる、といった一風変わった青春(?)映画。若者側から見るかそれとも大人側から見るか、その視点によって微妙にとららえ方が変わってきそうな、そんな映画でした(ちなみに私は大人側よりの視点から鑑賞していた模様)。
ストーリーは忍び込んだ邸宅で持ち主の金持ち男性ハーデンベルクと鉢合わせするシーンを境として、ピーターとユールが気持ちを通わせていく過程が描かれた前半部分、そして奇妙な共同生活を送るうちに結果として自分たちの姿を客観的に見直すことになってしまうという後半部分の大筋2つの流れから構成されています。前半部分は若者特有のぬるい展開が続きかなりイライラされられますが、作品後半、金持ちが自分の過去を告白したあたりからストーリーは一気に加速していきます。この混沌とした状況を彼らはどう収束させるのか?そして彼らの今後は?
「贅沢は終わりだ」というメッセージと共に彼らは裕福な人々の自宅を襲うわけですが、まず第一に贅沢=悪という考え方が短絡的。さらに残念なのが彼らの思い描く理想的社会というものがイマイチ伝わってこないところ。「で、結局のところあんた達はこの社会をどうしたいのよ?」と小一時間(ry。
とはいえ、隣で起こっていることにさえ無関心な人々が多いこの世の中で、何とか世界を変えたいと思い行動しているところは評価できるのではないかと。口だけ達者で全く動こうとしない輩が多すぎる今の時代、この行動力は見習うべき部分かと思います。文句があるなら立ち上がれ!って感じでしょうか。まぁ私も行動しない人間だったのであまり大きなことは言えませんが(笑)。
ちなみに、この作品で私が一番印象に残ったのが広大な自然の中シャツを洗濯するハーデンベルクが語った内容。「変化は知らないうちに来る」というセリフ。別に年齢にこだわっているとか見た目がどうのとかっていうのとは別に、ふとした拍子に歳を取ることで知らず知らずのうちに保守的になっていってる自分に気付いたりして嫌気が差すんですよね。だから自己嫌悪や諦め、そして懐かしさの入り混じったハーデンベルグのセリフには非常に共感してしまいました。いつまでも子供ではいられないのですよ。いつかは大人にならなくてはならない時期がやってくるのです。哀しいけどね。
最後に気になる点を一つ。ラストにでてくるあのメッセージ。AMAZONのレビューに誤訳だという指摘がありましたが、ホントのところどうなんでしょう。ネットの翻訳サイトで翻訳してみたのですがどうにも微妙な感じです。ご存知の方いらっしゃったら教えてくださいませ。
しかし、今回のレビュー、改めて読み返してみてるとかなり説教臭い…(笑)。歳取ると説教臭くなるって言うのはホントだわ。気を付けなければ…。
*****作品データ*****
ベルリン、僕らの革命 - THE EDUKATORS(2004年/ドイツ・オーストリア)
監督:ハンス・ワインガルトナー
出演:ダニエル・ブリュール、ユリア・イェンチ、スタイプ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー
公式サイト:http://www.diefettenjahre.de/index_flash.html(ドイツ語です)
→この作品をAMAZONで確認
はみ出しレビュー
この作品ストーリーもさることながら使われている音楽もかなり良かったです。特にエンディングに流れる「Hallelujah」なんかはとても印象的。サントラ買ってみようかな。サントラはコチラ。「Hallelujah」は5曲目です。
----------------------------------------------------------
6月に引き続きブログランキング強化月間続行中
楽しんでもらえましたらば1クリックお願いいたします♪



