クリスマス・イブの朝、一家の主が寝室で何者かに刺し殺されているのが発見される。容疑者は殺された彼の家族とメイドの計8人。疑心暗鬼に囚われた女性達はお互いの隠された秘密を暴露し始める…。フランスを代表する8人の女優が競演するミステリー作品。ベルリン国際映画祭で主演女優8人全員が銀熊賞を受賞したことでも有名な作品です。監督はフランソワ・オゾン。以前見た同監督の『スイミング・プール』が結構面白かったので先日BSで放送していたこの作品も鑑賞してみたのですが、どうもちょっと期待しすぎてしまったみたい。決して面白くないというわけではないんだけど、最後まで乗り切れなかった…というのが正直なところです。
ミュージカル仕立てになっているあたり好き嫌いが分かれそうではありますが、個人的にはこの演出はそれほど嫌いじゃないです。ま、あのカトリーヌ・ドヌーブが唐突に踊り始めた時にはかなり驚きましたけどね(笑)。一応皆で犯人を捜すという謎解き要素もあるにはありますが、やはりこの作品のみどころは女同士の暴露合戦でしょう。女性ならではの心理がコミカルに描かれているところは非常に面白いと思います。特に秘密がばれても臆することなく開き直ってしまうメイドのエピソードがいいですね。
8人の中でも特に印象に残っているのはギャビー役のカトリーヌ・ドヌーブとピレット役のファニー・アルダンの余裕たっぷりの演技。そしてカトリーヌ役のリュディヴィーヌ・サニエの初々しさ。特にリュディヴィーヌ・サニエは前述の『スイミング・プール』で見せた自由奔放な女性のイメージが強かったので、そのあどけなさにかなり驚きました。女性の成長はホント、あっという間なのねって感じ(笑)。
しかし女も8人も揃うと姦しいことこの上ないですね。あの姦しさは女の私から見てもかなり失笑モノでした。これだけわがままで自己主張の強い女性達に囲まれたら、普通の男の人だったら怯んじゃうんじゃないでしょうかねぇ。そう考えるとあのラストもわからなくもないかなーって思います。
*****作品データ*****
8人の女たち - 8 WOMEN(2002年/フランス)
監督:フランソワ・オゾン
出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン
ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール
公式サイト:http://www.gaga.ne.jp/8femmes/
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