2006/07/25

『ハウルの動く城』

18歳の少女ソフィーはある日魔女に魔法をかけられ90歳の老婆へと変えられてしまう。あまりにも変わり果てた自分の姿を目の当たりにし、家を出ることを決意したソフィーは人里離れた荒地に向かって歩き始めるのだが…。

こんな映画だったんだー。フーン、って感じ。基本的に宮崎アニメは嫌いではないのですが、最近のアクの抜けきった作品はどうも心ときめかないっていうかなんていうか…。私自身熱狂的なナウシカ信者(ってこんな言葉があるかどうかはわかりませんが)なもので、どうしてもナウシカを基準に考えてしまうんですよね。そんなわけで、この作品も決して面白くないわけではないんだけどいまひとつ心に響くものがなかったってことで★2つ。

そもそも宮崎アニメってだけでマスコミへの露出度は高いしいろんな人がとっかえひっかえ絶賛しまくるものだから、鑑賞前から変な先入観を植え付けられること必須なわけですが、今回も見事にそんな余計な予備知識が邪魔してくれましたね。気が散る要因は多々ありましたが、一番大きかったのは吹替え部分。キムタクの吹替えは想像していたよりは悪くはなかったのですが、倍賞千恵子のほうは正直どうも違和感が…って感じ。荒地の魔女がでてくれば三輪明宏の顔がちらつくし、カルシファーを観れば我修院達也の眉毛が…って感じで、どうも冒頭30分位はストーリーに集中できずじまい。まぁお茶の間&地上波っていうお気楽なシチュエーションってことも影響してるとは思いますけどね。

でもってストーリー的にはどうよ?ってところですけど、ストーリー云々っていうよりもまず世界観が良くわかんなかったです。途中で戦争が始まったり、日常的に魔女が暮らしていたりとなんだか???な設定が多くて説明不足な感じが否めませんでしたね。しかも、いままでの宮崎アニメの流れからしてなにかしらのメッセージを期待していた私としては、単なるおとぎの国の恋愛話?的な結末も納得いかなかったです。

とはいえ、やはり世界の宮崎駿ってことでビジュアル的には非常に完成度高かったと思います。あいかわらずひと癖もふた癖もある登場人物たちばかりなのは観ていて楽しいですね。特にかかしのかぶと犬が良かった。あと魔法の解ける前の荒地の魔女の姿が印象的。あの滝の様な汗を流しながら半分溶解しつつ階段を上る姿が傑作だったと思います。
*****作品データ*****
ハウルの動く城 - HOWL'S MOVING CASTLE(2004年/日本)
監督:宮崎駿
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 『魔法使いハウルと火の悪魔
吹替え:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、伊崎充則、大泉洋、大塚明夫
  →この作品をAMAZONで確認

追記(7/27)
このレビューを書き終えてからもなぜこれほどまでに納得がいかないのか、その理由を延々と考えていました(しつこくてスミマセン 笑)。そして私が最終的に行き着いた答えは「自己犠牲」。過去の宮崎アニメは確かに説教臭いところもあるのですが、この自己犠牲が必ずといっていいほど描かれていたように思います。しかし、残念ながらこの作品では誰一人自分を犠牲にしてまで世界を救うといった強い思いを抱いているキャラクタが登場していなかった。むしろ自己愛の強いキャラばかりがめだっていてように思いますね。きっとその辺が納得いかない理由だったんじゃないかなぁって思います。
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posted by クマ at 15:53 | Comment(4) | TrackBack(4) | ★★☆☆☆



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この記事へのコメント
私も今回のテーマ、よく分からずにただの恋愛ファンタジーに思えました。
それでも十分に楽しむことができました^^
大きな感動をよぶ作品ではなかったですよね。
Posted by ミカ at 2006年07月29日 17:12
ミカさん こんにちは。
普通のアニメとして見た場合はそこそこ楽しめたように思いますが、やっぱり宮崎駿っていうだけで、どうしても期待値が高くなってしまうのかもしれませんね。
私も地上波で鑑賞したので、後ほど改めてDVDで再見してみようと思ってます。
やっぱりCMって邪魔ですよね(笑)
Posted by クマ at 2006年07月30日 22:09
わたしも最初は声の出演者の顔が浮かんできて、物語に集中できなかったです。
Posted by みのり at 2006年07月31日 13:07
>みのりさん
やっぱりそうですよね〜!
公開中の『ゲド戦記』もそうですが、最近のジブリ作品はなぜアイドル(つかジャニーズ)を使うのか激しく疑問ですね。
まぁこの作品はキムタクっていうより倍賞千恵子が…でしたけど。
Posted by クマ at 2006年07月31日 13:41
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