2006/08/23

『ノロイ』

映像作品『ノロイ』を完成させた直後、製作者である怪奇実話作家小林雅文の自宅から火災が発生。全焼した自宅の焼け跡からは小林の妻の焼死体が発見されるが、当の本人は謎の失踪を遂げる。残されたビデオには1年半の間に彼が取材した怪奇事件に纏わる記録が収められていた。

録画映像と実写を巧みに組み合わせた異色のホラ−作品。リアリティは抜群で、もし何の知識もなくTV放送なんかで見かけたらドキュメント番組かと思っちゃうかもしれないです。ノリとしては一昔前によく作られてた怪奇特集っぽいですよね。作品としては前半部分がかなり作りこまれているのに対して後半があまりにもグダグダすぎるというバランスの悪さがかなり気になりましたが、前半部分が結構面白かったので★2つ。終わりに近づくにしたがってくだらなさが増して行くあたりはまさに怪奇特集そのものともいえますけどね(笑)。

録画映像をクローズアップした画質の悪い映像を使ったり、不気味な映像を繰り返し見せたりと、見る側の恐怖心を煽る演出はなかなか良かったと思います。ただ、さすがに2時間近く長々と繰り返されると慣れてくるというか飽きてくるというか(笑)。それでも原因が全くわからず、怪奇現象に翻弄されながら手探りで取材を進めていくっていう部分はかなり上手く作ってあったと思います。隣人へのインタビューとかかなりいい味出してたし。

特にアンガールズと松本まりかの取材ビデオの部分はゾゾゾッって鳥肌たちましたね。うっかり写っちゃったって感じの演出がかなり良かったです。本人が怖がるからとその部分は実はカットしていたんですっていう後だしジャンケンみたいな憎い演出も効果的。夜中に一人で観てたけど、このあたりは正直結構怖かった(笑)。

ただ、そんな得体の知れない恐怖も「霊体ミミズ」あたりから急速に薄れてきて、作品終盤にはどこぞのB級ホラーっぽいテイストになり下がってしまったのには正直ガッカリさせられました。なんつーか、無理やりオチをつけたような感じとでもいいましょうか。そもそも全ての怪奇現象の源となっていたものが言うほどおぞましく感じなかったっていうのが最大の原因かな?個人的には無理に解決させずに謎のままで終わってくれた方がよっぽど怖かったのになーっていうのが正直なところです。
*****作品データ*****
ノロイ(2005年/日本)
監督:白石晃士
出演:松本まりか、アンガールズ、荒俣宏
公式サイト:http://www.no-ro-i.jp/
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posted by クマ at 16:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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