2006/08/26

『女はみんな生きている』

平凡な主婦エレーヌ。ある夜夫ポールと車でパーティーに向かう途中傷だらけの女性に助けを求められるが、夫は女性の助けを拒み二人はその場を立ち去ってしまう。翌日、どうしても女性のことが気になって仕方ないエレーヌは彼女が運び込まれた病院を探し出し会いに行くのだが…。

平凡な主婦が助けを求める娼婦を見捨てたという罪悪感から入院中の彼女の身の回りの世話をし始め、そのことがきっかけで今までの自分を捨て一人の女性として新しい人生を歩み始める、といったストーリー。どこにでもいそうな普通の主婦が巻き起こす痛快ドラマ。うっかり事件に巻き込まれて命を狙われたり、警察を出し抜いて被害者を助けたりと主婦大活躍です。ノリ的には土曜ワイド劇場に近いかも(笑)。

結構シリアスなテーマを題材にしているわりには、なんだかのほほんとした雰囲気が漂っているちょっと不思議な作品。この雰囲気、たぶん主演のカトリーヌ・フロの飄々とした演技の影響が大きいんだと思うんですが、このゆるさがなんともいえずたまらなく心地よかったです。あと、エレーヌとノエミの間に徐々に芽生えていく女同士の友情というか信頼関係みたいなものがとても印象的でしたね。常々男の友情っていいよなぁって思ってきましたが、この作品を観て女の友情も捨てたもんじゃないなって思い直しました。

ノエミと知り合う前のエレーヌは自分の仕事もこなしつつ夫や息子のために家事全般にも手を抜かないという出来た主婦だったわけですが、夫や息子は自分のことで精一杯でそんなエレーヌの働きに感謝もしません。まぁ母親なんてどこの家庭でも文句は言われてもめったに感謝なんてされないっていうのがほとんどだと思うのですが、そんな母親がある日を境に一転して自分のために人生を歩き始めるわけですから、夫も息子も大変です。エレーヌが家を離れた数日間で部屋は荒み夫は生活がままならない。そんな混乱に乗じて息子とその彼女たちまで転がり込んでくる始末。途方にくれている夫と息子を尻目に、エレーヌだけがイキイキと毎日を送っているところは同じ女としてしてやったりといった感じで観ていてとても小気味良かったです。ちょっと男の人がかわいそうかなって感じもしますけど(笑)。

逞しくて、ある意味男の人より男らしい女性達の姿は見応えありますね。女の方はモチロン、男の方も小気味よさを味わってみてください。(個人的には男の方には是非ノエミの誘惑シーンをご覧になっていただきたいです 笑)
*****作品データ*****
女はみんな生きている - CHAOS(2001年/フランス)
監督:コリーヌ・セロー
出演:カトリーヌ・フロ、ヴァンサン・ランドン、ラシダ・ブラクニ、リーヌ・ルノー、オレリアン・ウィイク
公式サイト:http://onna-minna.jp/
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posted by クマ at 12:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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