2006/08/29

『ラストタンゴ・イン・パリ』

パリのアパートの空室で出会ったポールとジャンヌ。ジャンヌの若さに魅せられたポールは衝動的に彼女を凌辱してしまう。その後二人は静かに部屋を去るが、ふと立ち寄った部屋でジャンヌはポールと再会してしまう。そこから二人は奇妙な関係を築いていくことになるのだが…。

「ラスト・エンペラー」でお馴染みのベルナルド・ベルトルッチ監督作品。若干30歳のときに撮り上げ、一大センセーションを巻き起こした傑作とのこと。AMAZON他あちこちのレビューでも絶賛されている作品なのですが、どうやら私とは相性良くなかったみたい。皆さんがおっしゃるとおりこの作品で描かれるパリの風景やアパルトマンの雰囲気はとても美しくてそれ自体はとても良かったのですが、そんな美しさを台無しにしてしまうくらい主人公ポールのキャラクターがどうしようもなく受け入れ難かったというのが正直なところですね。

ちなみにこの作品、公開当時はその赤裸々な性表現がかなり波紋を呼んだとのこと。とはいえ当時衝撃的とされた性表現も、21世紀のR指定花盛りの今となってしまえばそれほど驚くようなものでもなく印象は薄めでしたね。人間って言うよりなんか動物っぽいし。逆にこの二人のつながりのほうが今の私にとっては衝撃的だったりするのですけど(笑)。

この作品、見る側の性別によってかなり評価が分かれるんじゃないかなって思いますね。だって男の人にしてみたらこんなシチュエーション願ってもないでしょうに。ま、しかしながら女の私から言わせて貰えば、あんな見ず知らずの身勝手な中年オヤジとあんな状況で衝動的に事に及ぶってことも、ましてやその後恋(なのか?)に落ちるなんてことも「ありえない!」の一言。あまりにもご都合主義すぎて途中から集中力まで切れかけてしまう始末。最後まで観れたのは奇跡かもしれない(笑)。

とはいえ、名前も知らない男と女が現実から隔離された部屋で純粋にその行為だけに集中するっていうシチュエーションはなかなか面白いと思います。あと、後半それまでの身勝手な彼から一変し、すがりつくような感じでジャンヌを執拗に追いかけるっていうのもなかなか面白い展開だったかな。ただそれまでの流れがかなりタルいので、かなりの忍耐力が必要なのが辛かったけど。個人的には現代風にアレンジしたリメイク版とかつくったら面白そうって思うのですが、巨匠の作品をリメイクするっていう大胆な監督さん、どこかにいないですかねぇ。
*****作品データ*****
ラストタンゴ・イン・パリ
 - LAST TANGO IN PARIS/ULTIMO TANGO A PARIGI(1972年/フランス・イタリア)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー、ジャン=ピエール・レオ
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 15:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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この記事へのコメント
クマさん どもども♪

だらしなくて情けな〜いマーロン・ブランドっていうのがどこかいいですね(苦笑)。それこそアンヌ・フォンテーヌあたりの女流監督がならどう解釈し、料理するのか見てみたい気がします。
Posted by oo7 at 2006年08月29日 19:48
oo7さん こんにちは〜。
ほんと、この作品のマーローン・ブランドはだらしなくて情けないですよね。
ゴッドファーザーとは違った意味でかなり強烈でした。
アンヌ・フォンテーヌのリメイクかぁ〜。
この作品が男目線で描かれていたから、女目線のアンヌが描いたらどうなるんでしょう。実現したらとても面白そう!
Posted by クマ at 2006年08月30日 15:52
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