2006/09/03

『青春残酷物語』

街で遊んだ帰り、車を持つ男達に声をかけては送ってもらおうとする女子高生の真琴と陽子。ある日二人はいつもと同じように外車に乗り込むが、陽子が先に車を降りると男は真琴をホテルに連れ込もうとする。必死に抵抗する真琴は偶然通りかかった大学生清に助けられるが…。

なんていうか、かなりえげつない内容でビックリしました。一昔前の映画って設定とか描写とか結構激しいものが多いですよね。この作品もそういう意味ではかなりキテる作品でした。内容はタイトルそのまんま。青春真っ只中の男と女が出会って恋に落ち、二人の世界を守るために色んなことをしでかすっていう内容です。個人的には残酷っていうより無鉄砲ではた迷惑っていう印象が強いですけどね。

恋、セックス、暴力、お金、犯罪、家族、子供とそれこそドラマになりそうな要素のオンパレード。よくもまぁコレだけの要素を盛り込んだもんだって感じです。観てて頭が痛くなってくるっていうかなんていうか(笑)。特に男の不甲斐なさ、身勝手さには怒りさえ覚えますね。しかもそれを「好きだから」という一言で許す女にもイライラさせられます。しかし、そんな人間としての未熟さもまた青春そのもの、なんでしょうけどね。

そんな中、妹の身を案じつつ二人の姿に自分の青春時代の思い出を呼び覚まされる真琴のお姉さんの存在がやけに印象的でした。個人的には主人公二人よりこのお姉さんのエピソードの方が強烈というかなんというか。きっと自分が主人公二人よりお姉さんの年齢に近いからなんだと思うんだけど、諦めっていうんでしょうかね、あの哀しいような寂しいようなそんな雰囲気が凄く印象に残ってるんですよね。

当たり前の話だけど、大人だって昔から大人だったわけじゃなくて皆それぞれ青春時代を過ごして現状に至っているわけなんだけど、青春真っ只中の若者達ってそんなことにすら考えが及ばないんですよね。大人が傷つくようなこと平気で口にするし。ま、でもその無鉄砲さがちょっと羨ましいような気もしますけど。

あと、ちょっと気になったのは主人公二人の容姿。真琴を演じた桑野みゆきのふっくらとしたスタイルは結構新鮮(最近の女優さんはかなり細いので)。逆に清役の川津祐介はかなり強烈なキャラクタのわりに、顔の印象が薄くて驚きました。観終わって数時間しかたってないのにすでに輪郭がぼやけてるし(笑)。
*****作品データ*****
青春残酷物語(1960年/日本)
監督:大島渚
出演:桑野みゆき、川津祐介、久我美子、渡辺文雄
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posted by クマ at 17:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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