本日の映画:アイデンティティー 大雨で道路が水没し身動きが取れず立ち往生していた男女10人が偶然居合わせたモーテルで次々と起こる殺人事件。一人また一人と殺されていく異常な状況のなか、彼らには意外な共通点があることを発見する。犯人はいったい誰?次に殺されるのは…?そしてこの10人が選ばれたのは偶然なのか、それとも…?謎が謎を呼ぶミステリー作品。監督はジェームズ・マンゴールド。先日観た『17歳のカルテ』もこの監督の作品なのですが、こういったチョットあぶないストーリー(というかキャラクターかな?)を撮るのがうまいなぁって思いました。
主演は元警官で女優の運転手エド役にジョン・キューザック、囚人を護送中の刑事ロード役にレイ・リオッタ。さらに一番初めに殺される女優キャロライン役には『ゆりかごを揺らす手』でおなじみのレベッカ・デモーネイが出演しておりました。最近めっきり見かけないなぁと思っていた矢先に落ち目の女優という役で出演していらっしゃったので見ている方としてはなんとも複雑な気分です。
この作品のみどころはなんといっても次々に生まれてくる謎・謎・謎。そして刻一刻と変化していくストーリー展開。一切の予備知識を持たずに鑑賞した私にとっては、まさに心拍数上がりっぱなしの90分でした。
冒頭の再審理請求からエド・女優・ヨーク親子がモーテルになだれ込んでくるシーンを観てこの作品は“クライム・サスペンス”だと思いこんでいたのですが、その後の囚人の逃走シーンでは“いや、オカルトか?”と考えを改めさせられ、作品終盤では『おぉ〜、そう来たか〜。ヤラレターッ!』といった感じ。先入観がなかっただけに、純粋にストーリーを楽しめたといったところかな。それだけにこの結末にはホントに驚きました。よくよく振り返って見ると、あちらこちらにチラチラっと伏線が敷かれてたりするのですが、鑑賞中はアドレナリンが出っ放しで正直それどころではありませんでした。
テンポ良く進んでいくひねりの効いたストーリーはモチロンのこと、極限状態の人間を演じるジョン・キューザックをはじめとする俳優陣もかなり良い仕事しています。外界と隔離され、大雨の中素性の知れない人間たちと一緒に居なければならない、しかもその中には殺人犯がいるかもしれないという異常な状況のなか、彼らが感じているであろう不安・恐怖・猜疑心など複雑な心境がうまく演じられていると思います。さらに大雨・停電という薄暗い映像がそんな異常な状況に拍車をかけ、どうにもこうにも目が離せません。
これ以上書いてしまうと衝撃の結末をうっかりしゃべってしまいそうなのでこの辺で止めておきますが、まだ観ていないという方、なかでもサイコ・サスペンス好きな方にはオススメしたい作品です。是非是非衝撃のラストをご覧下さいませ。



