2005/02/07

すべては愛のために

本日の映画:すべては愛のために~Beyond Borders~ 
人道支援のために世界各国の難民キャンプで働く青年医師と、彼の理念に共感し、現地を訪れ国連に入り救援活動に身を捧げるようになった英国貴婦人とのラブストーリー。主演はアンジェリーナ・ジョリー、クライヴ・オーエン。
タイトルの印象から言ってコテコテのラブストーリーかとかってに思いこんでいたのですが、作品冒頭から見事に裏切られました。原題は『Beyond Borders』。国境を越えてとでも訳すのでしょうか(それにしても邦題とは似ても似つかないタイトルに苦笑)。食糧難からくる餓え、はびこる病気、そして内戦におびえる人々の現実と彼らを必死で助けようとするNGO、そして国連の人道支援活動の様子が作品の大半を占めているといった状況。アンジェリーナ・ジョリー扮するサラがエチオピア難民キャンプを訪れるシーンは、あまりにもリアルで直視するのが辛かったほど。こうやって暖かい部屋でコーヒーなんぞ飲みながらのんきに映画鑑賞している自分としては、今もどこかで起きているこういった現実に対して無関心すぎるのでは?と反省させられることが多い映画でした。とはいえ、映画は映画。せっかく見たからにはイチ映画作品としてのレビューも多少書いておこうかなと思います。
まず、この作品、ストーリー展開がかなり強引です。冒頭のパーティーシーンで起こった事件がきっかけで、サラが難民の現状に強い興味を持ちエチオピアへ赴き、そこで直視しがたい現状を目の当たりにしたことによって人道支援へ身を捧げるようになるという一連の流れはすんなり受け入れられるし、それなりに共感も出来ます。が、クライヴ・オーエン扮する青年医師ニックと恋に落ちていく過程というのがかなり強引すぎかつおざなりで見ていて萎えます。作品終盤、サラがたった一人でニックを助けに向かうという展開もあまりに極端すぎて興ざめ。トゥームレイダーじゃないのよ、この映画は。武装グループ相手に女一人ってあり得ないでしょ。これでラストがお決まりのハッピーエンドだったらどうしようもない駄作だなぁと思っていたのですが、さすがにそれはなかったみたい。むしろこの作品らしい哀しい最後でビックリした。いや、ラストもかなり唐突でしたが。セリフはないのか?セリフは?とか思っちゃったし。
結論としては、中途半端な男女関係を描くよりはむしろ性別の枠を超えた人間同士の強い結びつきを描いてくれた方が作品に深みが出て良かったのではないでしょうか、というのが私の意見です。アンジェリーナ・ジョリーは国連親善大使ということもあり、かなり熱の入った演技をしていただけにとても残念です。あと、混乱を招く邦題の付け方、考え直して欲しいですね。

日本語公式サイトはコチラ、英語の公式サイトはコチラからどうぞ。
posted by クマ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ★★☆☆☆



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