2005/03/21

『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

本日の映画:ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 
死刑制度反対を唱える元大学教授デビッド・ゲイル。皮肉にも彼は同僚の女性を強姦・殺害した罪で死刑判決をうけてしまう。取材を拒否し続けてきた彼は、死刑執行直前多額の報酬と引き替えに女性記者ビッツィーに単独取材を許可する。無罪を主張するデビッドの話しを鵜呑みにでずインタビューと平行し裏付け取材を行うビッツィーはやがて冤罪の可能性を否定できなくなっていく、というストーリー。死刑囚デビッド役にはケヴィン・スペイシー、単独インタビューを行うビッツィー役にはケイト・ウィンスレット。

鑑賞後の感想は、なんだか不意打ちを食らったような感じとでもいいましょうか。司法制度とりわけ死刑という極刑につきまとう冤罪という難しいテーマを題材にした作品だったので『デッドマン・ウォーキング』のような重々しいヒューマンドラマを想像していたのですが、意外にもサスペンス要素の強い内容だったのは驚きでした。

死刑執行までに残されたたった3日間の間に次々と明らかになる真実(それもビッツィーただ一人に語られる)、事件の鍵を握る第三者の存在。刻一刻と執行の時間が迫るなかデビッドの冤罪を確信し、必死に真相へと突き進むビッツィー。珍しく最初から最後までスピード感と緊張感がとぎれることのない内容でした。2転3転と変化しながら、作品中に散りばめられたたくさんの伏線が一気に結びつく意外な結末もかなり良かったです。

裁判大国ならではともいえる冤罪という問題や死刑制度に対する是非といったアメリカが抱える社会的問題を痛烈に皮肉るその内容にも注目です。特に作品前半テレビ番組でデビッドと知事が討論するシーン、知事の最後の質問が印象的です。冤罪によって合法的に人が殺される、よく考えてみるとすごく怖いですよね。

作品中盤「もしかしたら…」という予感が頭をよぎりますが、そこはあえて気がつかなかった事にしてラストまで一気に鑑賞してください。特にラスト30分の展開は緊張の連続です。
posted by クマ at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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