2006/10/15

『ミザリー』

人気作家のポールは新しい小説の完成とともに執筆活動のために籠もっていた山荘を後にする。しかし、悪天候のため運転を誤ったポールは車ごと崖から転落してしまう。両方の足を骨折し気を失っていた彼は、運良く彼の小説の大ファンだと豪語するアニーに助けられるのだが…。

本日の作品は『ミザリー』。スティーヴン・キングの同名小説を映画化した作品です。原作の方は既に一度読んでいるのですが映画の方は未見でしたので、先日WOWOWで放送されているのを鑑賞してみましたよ。個人的にはあのアニーの強烈なキャラクターを上手く演じきれる女優がいるのかしらとちょっと心配してたんですが、この作品でのキャシー・ベイツの怪演ぶりを見て納得。そんな心配ご無用って感じでしたね(笑)。

この作品の面白いところは、二人の間に与えるものと与えられるものという共依存状態が発生しているところ。ポールはアニーなしでは生活出来ないし、逆にアニーはポール(というか彼の書く「ミザリー」という作品)なしでは生きていけない。そんな中、二人はなんとか自分を有利な立場に持っていこうとするのですが、そんなゆらゆらと揺れ動く微妙な力関係がたまらなく面白いです。

そしてやはりキャシー・ベイツ。彼女演じるアニーのサイコっぷりはなんとも恐ろしいことこの上ない。つかこういう人って普通にいそうで怖いわぁー。特に作品後半に出てくる、ハンマーのシーンね。はっきり言って下手なスプラッターホラーなんかよりよっぽど恐ろしいし、痛いです。さすがの私もあのシーンだけは結構きつかったですねー。

さらに監禁されてるポールの行動もなかなか見応えありです。なだめたりすかしたり、あの手この手とアニーを出し抜こうとするんですけど、その全てがことごとく失敗してしまうわけですよ。運良く死ななかったものの、このシチュエーションは運が悪いとしかいいようがないですよね。思わず同情しちゃいます。

あと、意外に良い味出して他のが保安官夫婦の存在ですね。特に奥さんの辛辣な口ぶりが笑いを誘います。アニーの行動が凄惨なだけに、この夫婦(というか田舎に暮らす人々のといった方がいいかな?)の脳天気さとのコントラストが非常に印象的でした。
*****作品データ*****
ミザリー - (1990年/アメリカ)
監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング
出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、ローレン・バコール
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posted by クマ at 14:39 | Comment(2) | TrackBack(2) | ★★★☆☆



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この記事へのコメント
お邪魔いたします。
スティーブン・キングはめっちゃ怖いのん
ばっかりですね。
もう、見てる間中、ジェームズ・カーンに
「早しんかいな!! ええい!!遅いわ!!」と
エールを送っておりました**
キャシー・ベイツの目が、非常に怖いです。
Posted by プチローズ at 2006年10月16日 00:57
プチローズさん こんにちは!
キング作品、怖いものはもの凄く怖いんですが(この作品とか、シャイニングとか)
ハズレもかなり多いので選ぶときは注意が必要ですよね。
鑑賞前に原作を読んでいたのでストーリ自体には衝撃を感じませんでしたが
その代わりキャシー・ベイツに釘付けでしたね。
あの気性の激しさといい、二重人格っぷりといい、かなり衝撃的。
私があの状況に置かれたらきっと早々に脱出するのは諦めると思います。
ヘタレなんで(笑)。
Posted by クマ at 2006年10月16日 16:36
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映画版「ミザリー」
Excerpt: 映画「ミザリー」      1990年/アメリカ   監督:ロブ・ライナー   原作:スティーヴン・キング   脚本:ウィリアム・ゴールドマン   出演:ジェームズ・カーン(ポール) ..
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