ジョージアの貧しい家庭に生まれたレイ。少年時代に彼は弟を事故で亡くし自らの視力を失うが、賢い母の教えを胸に音楽で大成しようと一人シアトルへと向かう。すぐさま彼の才能は開花し、スターへの階段を上り始めるのだが…。本日の作品は『Ray / レイ』。“ソウルの神様”と呼ばれるレイ・チャールズの自伝作品。この作品でレイ・チャールズを熱演したジェイミー・フォックスは第77回アカデミー賞主演男優賞を受賞したことでも話題になりました。レイ・チャールズに特別な思い入れはないのですが、こういった作品を見るとなぜか急に身近に感じてしまうから不思議。ただ作品としての出来は正直イマイチだったかな、と。作品を通して何を伝えたかったのかってところがいまひとつ伝わってこないんですよねぇ。映像と音楽が素晴らしかっただけに非常に残念です。
この作品のみどころは、なんといってもジェレミー・フォックスの熱演ぶりでしょうね。うっかり「本人?」と見紛うくらい細部まで徹底して真似られた彼の姿に驚きを通り越して思わず見惚れてしてまいました。しかし、この化けっぷりは衝撃的ですね。特殊効果でも使っているんでしょうか?特に「ジョージア」を熱唱するシーンは鳥肌モノでした。
ただし冒頭でも書いたとおり、作品としては微妙なところですね。終始一歩引いた視点から描かれているので登場人物にも感情移入しづらいし、女性関係や薬、そして過去のトラウマと問題が山積な割には淡々と物語が進んでいってしまうところも頂けない。全体的に綺麗にまとめすぎかな、と。まぁこの内容であればファンの方の反感を買うことも無いとは思いますけど。個人的にはもっと苦悩する彼の姿も観たかったし、立ち直る原動力となったエピソードについてももっと掘り下げて描いて欲しかったですね。
そして一番気になったのは作品の締めくくり方。それまでの緻密さに比べて凄く中途半端な感じがしたんですが、これって私だけでしょうか?テロップが数行流れて終わりって、個人的にはありえないんですけどー!だったら劇中のエピソードを少し削ってでももう少し余韻の残るエピソードを持ってくるとかして欲しかったわ。結構長めの作品だっただけに、あまりにもあっさりと終わられてしまって思わず「アレー?」って感じでした(苦笑)。
*****作品データ*****
Ray / レイ - RAY(2004年/アメリカ)
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル、ハリー・レニックス、リチャード・シフ
アーンジャニュー・エリス、シャロン・ウォーレン、カーティス・アームストロング
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