映画監督を夢見るエドは、ある日性転換手術をテーマにした映画制作の話を聞きつけ女装癖のある自分が適任だとプロデューサーに必死に売り込む。すぐさまシナリオを書き上げたエドはひょんなことから知り合った往年のスターベラ・ルゴシに出演を依頼。さっそく資金調達に乗り出すのだが…。本日の作品は『エド・ウッド』。“史上最低の監督”と称されたエド・ウッド(エドワード・D・ウッド・ジュニア)監督の半生を描いた作品です。ティム・バートン×ジョニー・デップというゴールデンコンビが手がけた作品ということで結構期待していたのですが、ティム・バートンらしい一風変わった作品でなかなか面白かったです。ふざけてるのに大真面目、可笑しいのに切ないというとても不思議な作品でしたよ。
みどころはなんといってもジョニー・デップ演じるエド・ウッドのキャラクター。バイタリティ溢れる人柄と純粋に映画制作を愛する姿はとても印象的。映画を撮りたい一心で資金が底を突くたびに自ら金策に走り、その結果見返りとして要求された様々な要望を受け入れ、そんなことをしているうちに当初考えていた作品とは全く違った作品に軌道修正を余儀なくさせられていく。第三者から見るととても不憫に思えるのですが、本人にしてみればメガホンを持つことが全てといった感じなので不思議と悲惨さは感じないんですよね。むしろそんな状況を楽しんでいるような様子さえあるし(笑)。
特に印象に残っているのはエド・ウッドがカメラ越しに芝居をしている俳優と一緒にセリフを口ずさむシーン。俳優の演技に満足そう頷きながらセリフを口にするエド・ウッドの姿を観ていると、「あぁ、この人はホントに映画が大好きなんだなぁ」ってしみじみと伝わってきます。作品の出来はどうあれ、もっと映画を撮らせてあげたいなって気になるから不思議。このあたりはきっとティム・バートン監督のエド・ウッドに対する温かい思いみたいなものが滲みでてるんだろうなぁって思いますね。
欲を言うと、もう少しエドの周りの人々(ベラとドロレスとキャシー以外)との絡みのシーンが欲しかったかな。オリジナル(というか実在の人物)を知らない私にとっては単なる変な人たちの集まりみたいな印象が強かったので(笑)。逆に良かったのはベラとエド・ウッドとの友情。決して普通とはいえないヘンテコな関係だったんですが、ストーリーが進むにつれてなんだか見ているのが辛くなってくるというか。特にベラを撮影した最後のフィルムを何度も繰り返し見続けるシーン、あれは切なかったなぁ。キャシーの存在が無かったら立ち直れないんじゃないかと思いましたよ。
最後にちょっとだけ気になったのは「プラン9」という作品がヒットしかどうかってこと。映画ではとくに喝采を受けている様子も無ければ罵倒されている様子も無かったのでどうなのかしら、と思いまして。さらに撮影風景では支離滅裂なシーンが沢山あったので作品自体にも俄然興味が湧いています。と思ったらAMAZONで「エド・ウッド・コレクション」なるDVDボックスを発見(→→→)。収録作はこの作品に登場した「グレンとグレンダ」「怪物の花嫁」「プラン9・フロム・アウタースペース」の3作品とのこと。ウワー!かなり見たいーッ!でもB級映画にしてはちょっと高すぎるわー(笑)*****作品データ*****
エド・ウッド - ED WOOD(1994年/アメリカ)
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークエット
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