2006/11/22

ギミー・ヘブン

インターネット上で盗撮サイトを運営する葉山新介。ある日彼は盗撮用カメラの前で倒れている少女の姿を発見し同僚の貴史と共に助けに向かうのだが…。

本日の作品は『ギミー・ヘブン』。共感覚という特殊な性質をキーワードに一人の少女の周りで起こる奇妙な殺人事件に巻き込まれていく人々の姿を描いたサイコサスペンス作品です。共感覚という聞きなれない言葉に興味をそそられて鑑賞してみたのですが、第一印象から受けるイメージとは違って不思議さも不気味さも中途半端だし、何より納得感の無いラストシーンにかなりガッカリさせられました。着想が悪くないだけに非常にもったいないなぁって思いますね。

この作品のみどころは「犯人は誰なのか」ってところなんだとは思うのですが、残念ながらその答えには驚きも納得感も全く得られませんでしたね。むしろ「なんだそりゃ?」って感じ。ここまで引っ張っといて結局それかよ、って感じ。あまりの陳腐さに怒りを通り越して唖然としてしまいましたよ(笑)。

ちなみにこの作品のキモとなっている「自分が見ている世界と他人が見ている世界が同じかどうかを確かめる術は無い」っていう部分は誰もが一度は疑問に感じたことがあるんじゃないかなって思ってるのですが、実際どうなんでしょう?ちなみに私の場合、小さい頃からこの手の疑問を持ち続けていたので、作品の説明を読んで並々ならない期待を寄せていたんですけどね。そういった意味ではラストのあの幻想的なシーンは上手く描けてたんじゃないかなぁって思いました。あぁ、人によってはこんな風に見える人もいるんだなぁって感じで。

ただ作品としてはやっぱり★一つといったところでしょうか。手がかりを追う警察の捜査、麻里を助けようとしたために事件に巻き込まれていく新介と貴史、事件の陰に隠された真実と3つの要素が盛り込まれているんですが、その3つのバランスがどうもイマイチなのとそれぞれの要素の繋がり方が弱いところが非常に気になりましたね。キャスティングが豪華なだけにこのあたりも非常に残念。

個人的にOKだったのは新介と貴史に仕事を回しているヤクザの紺ちゃん。だって演じてるのがあの鳥肌実なんだもの!彼から出てるオーラが既にヤバげなんですが、立ち居振る舞いからセリフまで全てが怪しすぎですよ。「だって僕ヤクザだからね」って、もうヤバすぎるー!彼の演技が見れたのでまぁよしとしましょう。
*****作品データ*****
ギミー・ヘブン(2004年/日本)
監督:松浦徹
脚本:坂元裕二
出演:江口洋介、安藤政信、宮崎あおい、小島聖、鳥肌実、小木茂光、北見敏之、石田ゆり子、松田龍平
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posted by クマ at 16:31 | Comment(0) | TrackBack(3) | ★☆☆☆☆



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『ギミー・ヘブン』
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ガーベラの雨が見える~「ギミー・へブン」~
Excerpt: これまた「スキージャンプペア」と同日に続けて見るもんちゃうんですが。 どちらかというとこの手の映画はAgeha苦手なんですけど、 「アナザヘブン」・・だったかなこれも確か江口洋介がメインで 雰囲気..
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