2004/12/24

女の執念 『ゆりかごを揺らす手』

ゆりかごを揺らす手」 ★★★★☆
THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE (1991年/アメリカ)
監督:カーティス・ハンソン
出演:アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ、マット・マッコイ
   アーニー・ハドソン、ジュリアン・ムーア

1991年とちょっと古い作品ですが、サスペンス映画としてはかなり傑作。

出産間近のクレアは診察中に猥褻行為をされたとして産婦人科医を告訴する。告訴された医者は妊娠中の妻ペイトンを残し自殺、残されたペイトンはショックのあまり流産そして子宮摘出。一方クレアは無事長男を出産し、ベビーシッターを探し始める。そこに現れたペイトンは何も知らないクレア一家のベビーシッターとして雇われ復讐を開始する、というストーリー。

はっきり言って逆恨みでしかないのですが、終盤にかけて現実と妄想の区別がだんだんとつかなくなっていくあたり、夫を亡くし子供までも亡くしてしまった女性の悲しみが感じれます。目の前で自分の夫を追い込んだ張本人が笑ってたら、そりゃ頭にくるでしょうに。悪いのは猥褻行為をした夫なのでやっぱり逆恨みではありますが、気持ちは判らなくもないですね。

ペイトン役はレベッカ・デ・モーネイ。とてもキレイな女性なのですが、この作品ではその美しさが恐ろしさに拍車を掛けています。ゆっくりと信頼関係を築き、用意周到に復讐を企てるあたり、何も知らないクレア側から考えるともの凄く恐ろしいです。会話の駆け引きもまた絶妙。誰もがペイトンを受け入れる中、ただ一人彼女の素性に早くから疑問を持っていたのがクレアの親友マリーン。ジュリアン・ムーアが演じています(しかもミニスカート履いてる!)。彼女が作品中に使った『ゆりかごを揺らす手は世界を支配する』ということわざからこのタイトルがきている模様。マリーンはかなりパワフルな女性の役でジュリアン・ムーアにピッタリでした。個人的にはマリーンとペイトンの牽制しあう姿がなかなか面白かったです。

かたや母親クレアは喘息持ちという設定もあり全編を通して身体的にも精神的にも弱弱しい印象。序盤は明るかった彼女も中盤以降はどよ〜んといった陰鬱な雰囲気で、ことあるごとに発作に見舞われます。どうやらラストシーンへの伏線という意味もあった模様。なかなか意表をついたラストシーンで、ちょっと驚きました。そうか、そうきたかって感じです。
全体的には、キャラ立ちしているところもなく、中だるみすることもなく最初から最後まで高めのテンションで一気に観れる作品だと思います。心理的サスペンスがお好きな方は是非どうぞ。きっと楽しめると思います。

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posted by クマ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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