2012/11/07

『さくらん』

さくらん」 ★★☆☆☆
(2007年/日本)
監督:蜷川実花
原作:案野モヨコ 『さくらん』
脚本:タナダユキ
音楽:椎名林檎
出演:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃
    菅野美穂、小泉今日子、安藤政信、永瀬正敏
公式サイト:http://www.sakuran-themovie.com/

蜷川実花初監督作品。どこを切っても蜷川実花そのもので正直参った。まるで金太郎飴(笑)。監督独自の世界観云々とか妖艶で艶やかな色使い云々といったところが評価されているようだけど、どうしても写真の延長という印象しか持てませんでした。結構期待していただけに残念。

花魁を演じるのは土屋アンナ、菅野美穂、木村佳乃などなど。吉原・花魁という非現実感と原色満載の狂ったような色彩感覚は予想以上にマッチしていたけど、「てめぇ」だの「でありんす」だのといった不自然なセリフはやめといた方がよかったかも(原作を踏襲しているのはわかるけど)。

ドギツイ色合いと演出、そして椎名林檎の音楽と目に耳に“これでもかー!”と迫ってくる割には、嘘の世界で生きる人間特有の悲哀というものがあまり感じられず、物語に奥行を感じられなかった。菅野美穂なんか、かなり体を張って官能シーンを演じているんだけどなぁ。しかし、菅野美穂のこのシーンといい、他の女優さんのそういうシーンといい、この監督は女性を撮るのが上手いですね(写真も映像も)。あと、和金魚はそれだけでとても絵になるな、と。

◆はみだし◆
花魁で思い出すのが五社英雄監督の「吉原炎上」。設定とか花魁のエピソードとか結構かぶるところが多いです(特に関連はないらしいけど)。この作品同様、一人の女性が吉原で花魁として頂点に立つまでの姿を描いた作品なのですが、主演の名取裕子は別として、かたせ梨乃とか藤真利子とか西川峰子とか、登場する花魁たちの演技があまりにもガチすぎてかなりすごいことになってます。“花魁の悲哀”に興味のある方は是非ご覧になってみてください。『吉原炎上』の感想はこちらからどうぞ。


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posted by クマ at 13:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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