2007/03/11

『ドア・イン・ザ・フロア』

事故で息子2人を同時に失った小説家とその妻。事故のショックから夫婦関係は破綻し二人は別居を始めるのだが、時を同じくして夫の元に一本の電話が入り小説家志望の学生エディが彼の助手としてひと夏同居することとなる。しかしエディは次第に彼の別居中の妻マリアンに心惹かれていき…。

本日の作品は『ドア・イン・ザ・フロア』。久しぶりに真面目でストレートな作品を観たって感じ。文学的な作品といえば伝わりやすいかな?突然家族を襲った悲劇に打ちのめされ先に進めずにいる夫婦。そこに第三者が加わることにより、それぞれが立ち止まっていた場所から離れ、過去を過去のものとして受け入れ未来を生きる決断を下すまでの道のりが丁寧に描かれています。夫婦を演じるのはキム・ベイシンガーとジェフ・ブリッジス。特にキム・ベイシンガーに至っては、その現実感のなさといい薄幸さといいはまり役としか言えませんね。なんとも哀しそうなあの表情、凄く印象的です。

バラバラになってしまった家族の姿を静かに映し出すこの作品、なんとも美しくて哀しい作品でした。助手としてこの家にやってきたエディは妻マリアンに恋をしてしまうのですが、その二人の関係もまた哀しくて切ないですね。特に印象的だったのはベッドの上で最後に見せたマリアンの表情と、額装をお願いしていた店でのエディと店員のやり取りのシーン。あまりにも切なすぎて涙も出ないって感じでしたよ、ホントに。

あと、物語の中に挿入される童話がちょっと変っててやけに記憶に残ってますね。夫のテッドが創った物語はまるで二人の現在の様子そのもので、観ていてなんだか哀しくなります。それに合わせて描かれた挿絵もまた印象的(そういえば物語の中でテッドはイカスミで絵を描くんだけど、これもイカスミで描いたって設定なのかしら。だとしたらちょっと臭そうw)。オープニングにも出てくるのでご覧になる際はチョット気をつけてみてみて下さいね。

そうそう、それからこの作品で一人娘ルース役を演じてたエル・ファニング、実はあの天才子役として有名なダコタ・ファニングの妹だそうで。そういえば大物役者相手に独特の存在感を出してたなーって今更ながら思い返してます。天才気質は遺伝ってことなのかしら。こちらも要チェックってことで。
*****作品データ*****
ドア・イン・ザ・フロア - THE DOOR IN THE FLOOR(2004年/アメリカ)
監督:トッド・ウィリアムズ
原作:ジョン・アーヴィング『未亡人の一年』
出演:ジェフ・ブリッジス、キム・ベイシンガー、ジョン・フォスター、ミミ・ロジャース、エル・ファニング、ビジョウ・フィリップス
公式サイト:http://www.kadokawa-herald.co.jp/official/door/
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posted by クマ at 14:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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