2005/05/18

美しい絵画をみているかのごとき映像 『ベルリン・天使の詩』

本日の映画:ベルリン・天使の詩 
永遠の時の中で人々の心の声に耳を傾け続ける天使たち。そんな天使の一人であるダニエルもいつものように人々の心の声を聞きながら街をさまよっていた。そんな時に出会ったサーカスのブランコ乗りの女性。彼女の心の声を聞いているうちにダニエルは彼女に恋をしてしまうというストーリー。監督のヴィム・ヴェンダースは1987年カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。主演はブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、ピーター・フォーク。

人間の女性に恋をした天使のお話です。全編天使の視点で綴られています。ストーリだけ見るとメルヘンな印象が強いのですが、作品としてはとても美しく静かでまるで絵画を見ているようなそんな不思議な感覚にとらわれる作品でした。芸術的であり、哲学的でもある。鑑賞後は心地よい余韻が続きます。とても良い作品でした。

劇中「子供は子供だったころ…」という詩が何度も出てきます。少し寂しい感じのこの詩とともに、人々の傍らにそっと立ち寂しげな面持ちで耳を傾ける天使たちの映像。うまく説明できないのですが、静かなんだけど何かこう強く訴えかけてくるものがあるというかなんというか…。中でも印象的だったのは図書館のシーン。同じ場所で人間と天使が静かな時間を共有している、そんな不思議なシーン。抑揚もなくただ淡々と人間と天使を写しているだけなのですが、なぜか目が離せませんでした。

作品中盤にきてはじめてモノクロ画像の持つ意味を知ることになるわけですが、色鮮やかな映像になぜかドキドキします。はじめて人間の世界に触れるダニエルの心境もこんな感じだったのかなとか考えてしまいました。とても不思議。

ハリウッド映画のような派手さも激しい感情の起伏もありませんが、観ておいて損はない作品だと思います。ピーター・フォークが本人として登場している(しかも実は…)というところもなかなか面白いですよ。

最後に、天使がいつもたたずんでいるあの像、実在するのでしょうか。実在するのであれば一目見てみたいなぁって思うのですが、ご存知の方いらっしゃったら無知の私にコッソリ教えてくださいませ〜。
*****作品データ*****
ベルリン・天使の詩
DER HIMMEL UBER BERLIN/LES AILES DU DESIR/THE WINGS OF DESIRE
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、ピーター・フォーク
posted by クマ at 17:36 | Comment(2) | TrackBack(1) | ★★★★☆



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この記事へのコメント
TBさせていただきました。
あの天使がいた像は"戦勝記念塔・ジーゲスゾイレ"って実在する塔なんですよ!
残念ながら私もベルリン観光なんてしたことないですが…(苦笑)
検索すると・ジーゲスゾイレのキレイな写真がいっぱい出てくるので是非見てください☆
どうやら天辺まで上れるみたいです。
まさに天使気分が味わえそうですね!!
Posted by ちびじ at 2006年06月10日 17:56
ちびじさん こんにちは。
あの塔やっぱり実在するんですね!早速検索してみましたが、とってもキレイでビックリしました。ブロンズ像かと思っていたけど実物は金色でしたね♪
自分の目で見たらさぞかし美しいんだろうなぁ〜。
Posted by クマ at 2006年06月11日 12:31
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Tracked: 2006-06-10 17:51