2005/05/25

ギャロ。そしてギャロ。やっぱりギャロ。 『ブラウン・バニー』

本日の映画:ブラウン・バニー 
95%はギャロのプロモビデオ。のこり5%は…。
250ccF2レーサーのバド・クレイ。5日後に開催されるカルフォルニアにむけマシンを乗せたバンで一人アメリカ大陸を横断する。旅の途中何人もの女性と出会い、そのたびに旅へと誘うバド。しかし彼女達と打ち解けかけたとたんに彼はなぜか心を閉ざしてしまうといったストーリー。監督・脚本・編集・製作そして主演はヴィンセント・ギャロ。デイジー役いはクロエ・セヴィニー。

先日みた『バッファロー'66』に引き続き、またもやヴィンセント・ギャロ監督主演作品です。前回の『バッファロー'66』が持つ「与える」や「うけいれる」といったプラスの感情を軸としたテーマとは反対にこの作品は「喪失」そして「孤独」というマイナスの感情が重要なテーマになっているように感じます。とても哀しい男の映画です。作品前半からラストシーン手前まで、セリフも無く淡々とした映像が続きます。まるでロードムービーや記録映画を観ているようなそんな感じ。正直ちょっとダルイ。でも何かに心奪われているかのような不可解な彼の行動や憔悴した表情はなぜか不安にかられます。

とまあ作品の大部分はひたすら淡々と進んでいくわけですが、そんな流れに反してラスト数十分の展開は衝撃的なものでした。延々と続く乾いた道路も出会っては去っていく女性達も、物議をかもしたあの強烈な(というかむしろエグイ)映像も全てはあの予想だにしなかった結末への序章にすぎなかったのだと解ります。とても哀しいストーリーでしたが、納得感のある結末でした。やっぱりギャロはすごい。

とはいえ、あの"キワドイ"シーンは女の私としては正直直視するのが辛かったです。2003年のカンヌ国際映画祭でも激しいバッシングに晒されたときいて納得。家庭用TVでもちょっと…だったのに、巨大スクリーンで見たら気分も悪くなるでしょうに。監督の意図も十分理解できるしその後のストーリーへの効果という意味でも必要だったというのは理解できるのですが、やっぱり、ちょっと、ねぇ…。ギャロの作品は前回の『バッファロー'66』もそうですが、良くも悪くも彼独特の男性視点で描かれてるので女性にはちょっと受け入れづらいかもしれないなぁと改めて感じさせられた作品でした。
公式サイトはコチラから。是非ご覧になってみてください。

THE BROWN BUNNY(2003年 アメリカ/日本)
監督:ヴィンセント・ギャロ
製作:ヴィンセント・ギャロ
脚本:ヴィンセント・ギャロ
撮影:ヴィンセント・ギャロ
美術:ヴィンセント・ギャロ
編集:ヴィンセント・ギャロ
音楽:ゴードン・ライトフット
出演:ヴィンセント・ギャロ、クロエ・セヴィニー


(笑)
posted by クマ at 17:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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