2014/05/26

『ふがいない僕は空を見た(2012年/日本)』★★★☆☆

監督:タナダユキ
脚本:向井康介
原作:窪美澄『ふがいない僕は空を見た』
出演:永山絢斗、田畑智子、原田美枝子
http://www.fugainaiboku.com/

コスプレ趣味の人妻と関係を持つ高校生と、ネグレクトの母親に認知症の祖母の面倒を押し付けられアルバイトで生計を立てる高校生。この二人の高校生を軸に生と性を描いた群像劇。田畑智子が体当たりの演技を見せてるだけあってR18+指定です。個人的にはそんなにに過激だとも思わなかったけど、コスプレプレー(っていうのか?)の異質さには度胆を抜かれた感がありました。

この作品、とにかくどん詰まり状態に陥ってる人がたくさん出てきます。自責or他責、原因も深刻度合いも様々なのですが、みんな結構な勢いで周りに流されていくのが印象的でした。特に福田くんのエピソードでは泣くに泣けないような状況も結構あったりするんですが、そんな状況に嫌気を感じてはいるものの、ジタバタ抵抗するでもなく、ただただ不機嫌な態度で流されていくんですよね。福田くん以外もそうなんですが、ある出来事や状況に納得いってなくても、あんまりもがいたりしないです。現代風といいますか、感情の絶対温度が低いんですよね。熱くなることイコールダサいってことなのかしら?唯一助産師のみっちゃんだけが熱くて、彼女の存在に救われる思いがしました。

作品終盤、ようやく人生と対峙する覚悟を決め、自分の人生を変える勇気を持った登場人物たちは「ふがいない」とは程遠く、とてもがすがしく見え、そんな彼らに少し癒された気がしました。

『ふがいない僕は空をみた』予告編<公式>


他のタナダユキ監督作品の感想です。今作品とは結構テイストが違っているので、鑑賞を考えている方は是非一読してみて下さい。
俺たちに明日はないッス→http://cinema-review.seesaa.net/article/134981642.html
百万円と苦虫女→http://cinema-review.seesaa.net/article/127663319.html
posted by クマ at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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