2005/05/29

それでも人生は続く 『21グラム』

本日の映画:21グラム 
ふたりの娘と優しい夫と幸せに暮らしていたクリスティーナ。更生し、神を信じて真面目に働いくジャック。病気に苦しみながら心臓移植手術を待つ大学教授のポール。何の接点ももたないこの3人が一つの自動車事故をきっかけに出会いそれぞれがそれぞれの運命に翻弄されるというストーリー。ポール役にはショーン・ペン、ジャック役にベニチオ・デル・トロ、クリスティーナ役ナオミ・ワッツ。

3人を結びつけるきっかけとなった自動車事故は勿論のこと、心臓移植や宗教論等かなりヘビーな内容に観終わった後になんともいえない複雑な気分になる映画でした。さらにそんな内容に輪をかけるように過去と現在が交錯する映像とストーリー展開。正直結構しんどいです。

みどころはなんと言っても出演人の鬼気迫る迫真の演技。とくにベニチオ・デル・トロの演技はすごかった。神の存在を信じそれまでの人生を悔い改め、自分はもとより家族にも厚い信仰を強制するほど熱心な信者となった彼が2人の少女とその父親をひき殺してしまうという展開は皮肉としかいいようがないです。そんな理不尽な運命に打ちのめされつつも必死で受け入れようとする姿はとても印象的でした。これだけでも見る価値ありですね。

ただし、中盤以降心臓移植をうけたポールとクリスティーナが結構簡単にくっついてしまったあたり、ちょっと展開が強引すぎて「アレー?」ってなっちゃったのも事実。寂しくて誰かにそばにいてほしいっていう気持ちはわからなくもないのですが、結局そうなっちゃうのかー、うーん…って感じです。

すごく運命に翻弄された感の強い作品でしたが、ラストシーンのセリフに全てが集約されているような、そんな気がします。死んでいくものもいれば、生きていかなくてはいけないものもいる。『それでも人生は続いていく』ってことでしょうか。
公式サイトはコチラからどうぞ。
*****作品データ*****
21 GRAMS(2003年/アメリカ)
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ロバート・サレルノ
製作総指揮:テッド・ホープ
出演:ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ、シャルロット・ゲンズブール
posted by クマ at 11:15 | Comment(0) | TrackBack(3) | ★★★★☆



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