2007/05/14

『ダーク・ウォーター』

5歳の娘セシリアの親権をめぐって別れた夫と係争中のダリア。無職の彼女は娘と一緒に暮らすため、ニューヨークのルーズベルト島にあるアパートの一室を借りることに。ようやく引越しも終わり一安心したダリアだったが、部屋の天井の隅に黒い染みがあることに気付く…。

本日の作品は『ダーク・ウォーター』。原作は『リング』でお馴染みの鈴木光司著『仄暗い水の底から』。日本でも黒木瞳主演で映画化された作品ですが、今回はジェニファー・コネリー主演のハリウッドリメイク版を鑑賞。原作も読んでないし邦画の方も未見ってことで前知識としては皆無の状態での鑑賞でしたが、期待した以上に面白かったです。(そもそもハリウッドリメイクって聞いた時点でそんなに期待してないんだけどね)

鑑賞前の印象としてはもっとホラー寄りの作品なのかなと思ってたけど、怖いっていうより哀しいって感じの映画でしたね。過度に派手な演出もなかったし、全体的なトーンも暗めってことで、良い意味で日本映画を意識してるのかなって感じました(特に天井の染みっていう何気ないものがやけに不気味に見えるってところとか、何かそこにいそうでいなさそうで…っていう感じとか)。

個人的に良かったのはジェニファー・コネリーの情緒不安定っぷり。前々から翳のある薄幸そうな役柄が似合うなぁ〜とは思ってたけど、この作品で彼女が演じたダリアもまた彼女にぴったりでしたねぇ。途方に暮れ持病の偏頭痛に悩まされる彼女の苦悩の表情、そして額に浮かび上がる血管(←ここ大事!)。『砂と霧の家』での不運っぷりも良かったですけど、こちらも負けてませんね。

鑑賞後の印象としてはホラー映画というよりヒューマンドラマを観たといったほうが強いかも。ホラー映画はちょっという人でもこの位なら大丈夫じゃないかな?あと、他のレビューを拝見すると、オリジナル版の方が数段良いという意見と逆にリメイク版の方が良いという意見の真っ二つに割れているようなので、機会があったらオリジナル版も観て検証してみようと思います。あと

最後にあのラストについて少々。かなりネタバレしてますので未見の方はご注意下さい(念のため反転させてます)。最終的には愛娘であるセシーを守るためダリアはナターシャの元へと行ってしまったわけですが、個人的にはその行為によってダリアが抱えてきた自分の両親への不信や不満、ひいてはその延長として彼女を長年駆り立てていた母親としての不安が昇華されていく部分が非常に印象的だったなぁと思います。唯一気掛かりだったセシーとの関係もその後のエレベーターでのエピソードで非常に前向きに描かれているところも好印象でした(正直この負のサイクルが続いてしまうようだったらあまりにも哀しすぎるって思ってたので)
*****作品データ*****
ダーク・ウォーター - DARK WATER(2004年/アメリカ)
監督:ウォルター・サレス
原作:鈴木光司『仄暗い水の底から
出演:ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド、ジョン・C・ライリー、ティム・ロス
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posted by クマ at 17:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★★☆



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