2005/07/11

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか』

本日の映画:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか 
冷戦下のアメリカ空軍基地。突然一人の将軍が発狂しソ連への核攻撃命令を下してしまう。対するソ連は自国への攻撃に自動で応戦する『皆殺し兵器』と呼ばれる持っており、一度でも攻撃を受けその兵器が発動してしまうと人類全てが滅亡する運命となってしまうことが明らかとなる。なんとか事態を収拾させようと対応する両国の代表者達だったが、無線の壊れた一機がついに目標地点へと到達・爆弾を投下してしまう。監督はスタンリー・キューブリック。主演はピーター・セラーズ。

かなり前から気になっていた作品。この長々とした奇妙なタイトル、すごく気になりません?でもって監督しているのがスタンリー・キューブリックとくれば映画好きを自負している人間としては死ぬまでに一度は観ておかないとって感じですよね。

基本的には米ソ間の緊張と核戦争の恐怖を描いた作品なのですが、なんといってもその描き方が面白い。気の触れた将軍から、作戦室での大統領同士の会話から、恐ろしいほどのギャップに彩られたラストシーンまで、そのブラックすぎて真っ黒けな演出には終始苦笑しっぱなしです。一歩間違えると説教臭かったり、逆に辛気臭かったりしてしまうようなテーマではありますが、皮肉とユーモアたっぷな作品に仕上がっているのはキューブリックならではといったところ。このスレスレ感がタマラナイ。そんな作品。

中でも個人的にツボに入ったのは、作品終盤作戦室で空軍の代表が自分が率いる空軍の腕前を自慢げにのたまうシーン。人類滅亡の危機を目の前にしているっていうのにとんでもなく高慢で横柄な態度。でもって周りの白い目に気づいたと思ったら口に手をあててまるでオバちゃんみたいなしぐさしてるし。「アラヤダ、失礼!」ってな感じ?緊張感なさすぎだってば(笑)。

ちなみに主演のピーター・セラーズは、英国大佐、大統領、ストレンジラブ博士の一人三役をこなしていたらしいのですが、全く気がつきませんでした。言われてみてもえ?そうなの?っていうくらい印象薄いです。というよりもストレンジラブ博士の怪しさがあまりにも強烈過ぎてその対比として他の2人の印象がすこぶる薄くなってしまっているような感じです。ということで次回鑑賞時にはこのあたりも要チェックってことで。
*****作品データ*****
DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB(1964年/イギリス・アメリカ)
監督:スタンリー・キューブリック
製作:ヴィクター・リンドン
原作:ピーター・ジョージ
出演:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン
posted by クマ at 18:01 | Comment(2) | TrackBack(1) | ★★★★★



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この記事へのコメント
どうも、はじめまして!

もうキューブリックの演出はブラックで強烈ですよね。そしてピーター・セラーズの演技もかなりキテますよね(笑)特にストレンジラブ博士の動きが目に焼きついて離れません。「総統!」なんて言うシーンは思わず笑ってしまいましたよ(笑)

TBもさせてもらいますね。
Posted by ミツ at 2006年08月29日 23:40
ミツさん はじめまして!
ホント、この作品のピーター・セラーズは強烈でしたね。特にストレンジラブ博士の怪しさったら、かなり時間が経った今でも脳裏に焼きついてるくらい印象的。
ストーリーも登場人物もブラックすぎて、正直ついていくのがやっとでした(笑)。
Posted by クマ at 2006年08月30日 15:56
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博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか ≪忌むべきは核よりも人間の狂気≫
Excerpt: どうも、ミツです。 評価:80点 博士の異常な愛情監督:スタンリー・キューブリック出演:ピーター・セラーズ , ジョージ・C・スコット ,&n..
Weblog: シオぴ&ミツのレンタル☆キャット
Tracked: 2006-08-29 23:42
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