2007/11/03

『バッシング』

海外でのボランティア活動中に武装グループに拉致監禁された高井有子。その後無事解放され帰国するが、彼女を待ち受けていたのは家族をも巻き込んだ世間からの激しいバッシングだった…。

本日の作品は『バッシング』。第58回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された2004年のイラク日本人人質事件をヒントに作られた作品。ベースとなっている内容が強烈なので作品自体のインパクトは強いけど、見終わった後の印象としては「なんだかなぁ」というのが正直なところ。コレという答えが出ているタイプの作品ではないから仕方がないんだけど、彼女の身勝手な言い分といたずらに事を荒立てる人間の汚い部分とが入り混じって、見終わった後はしばらく悶々としてしまった。

職場では突然解雇を言い渡され、自宅には嫌がらせ電話が鳴り響く。恋人からも非難され、唯一の理解者であった父は自殺してしまう。確かに彼女の行動に全く非がなかったとはいわないけれど、なんともやりきれない内容で参った。しかもそのほとんどは彼女とは直接関係の無い第三者からのものだというところがたまらない。例の事件の時には当事者の“自己責任”が問われたけど、この作品を観ていると非難する側も己の行動に責任を持つべきだ、と改めて考えさせられた。

あと、なぜ彼女が海を渡り危険を承知でボランティア活動を行うのかという理由付けが弱かったように思う。日本ではやることなすこと全てダメだったけど、あそこでなら自分を慕ってくるれる子供たちがいる(とはいっても駄菓子をあげると、という前置きが付いていたけど)というのではあまりにも稚拙で説得力に欠けるのでは?もう少しなぜそこでなければならないのかという強い思いが伝わってくるとよかったのになぁ。
*****作品データ*****
バッシング - (2005年/日本)
監督: 小林政弘
出演: 占部房子, 田中隆三, 加藤隆之
公式サイト:http://www.bashing.jp/
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posted by クマ at 21:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | ★☆☆☆☆



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mini review 07049「バッシング」★★★★★★☆☆☆☆
Excerpt: カテゴリ : ドラマ 製作年 : 2005年 製作国 : 日本 時間 : 82分 公開日 : 2006-06-03〜 監督 : 小林政広 出演 : 香川照之..
Weblog: サーカスな日々
Tracked: 2007-11-29 18:27