2005/09/03

法廷サスペンスの決定版! 『十二人の怒れる男』

本日の映画:十二人の怒れる男 
法廷サスペンスの代表作といわれている作品です。17歳の少年が起こしたとされる殺人事件の裁判の陪審員として集まった12人の男達。全員一致で有罪判決が下されるものだと誰もが思いこんでいたが、一人の男が無罪を主張。数々の証拠や証言に関する疑問を指摘し議論を重ねていくうちに有罪と決め込んでいた陪審員たちの確信が徐々に揺らぎはじめる、というストーリー。監督はシドニー・ルメット。主演はヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブほか。

作品のほとんどが陪審員室での白熱した議論のシーンに費やされているというとても風変わりな作品。法廷劇の傑作といわれているだけあってそのストーリー展開は秀逸です。ほどよい緊張感とリズム感のあるストーリー。外界とも遮断され、映し出されるのは陪審員の12人のみ。しかも狭い部屋で有罪か無罪かその1点について延々と議論をしているだけなのですが、まったく退屈する暇がありませんでした。

この作品、クーラーの壊れた陪審員室、流れ落ちる汗、激しい夕立など色々と趣向が凝らしてありまして、とくに陪審員達の全身からダラダラと流れ落ちる汗なんかは彼等のイライラ感を上手く表現してますよね。まさに画面から彼等の焦りがにじみ出てくるようなそんな感じ。ニクイ演出です。

見所はなんといっても一人また一人と無罪側に意見を変えていくところ。要所要所挿入される評決をとるシーンがピリリと効いていてとてもスリリング。さらにこの作品で繰り広げられる個々人それぞれの主張がとっても人間臭いところなんかもストーリーにのめり込んでしまう原因かと。細かいディティールの一つをとっても一見無秩序のような感じも受けますが、実はすべてが計算され尽くされていて全てに意味がある、そんな気さえしてしまう作品です。ここまでくると文句のつけようのないですね。見終わった後のスッキリ感もまたたまりません。絶対後悔しない作品だと思いますので未見の方はゼヒどうぞ!
*****作品データ*****
十二人の怒れる男
12 ANGRY MEN(1957年/アメリカ)
監督:シドニー・ルメット
出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム
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posted by クマ at 19:19 | Comment(0) | TrackBack(2) | ★★★★☆



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十二人の怒れる男
Excerpt:  アメリカの裁判がどんなものか、特に陪審員制度というものがどういうものかを最初に教えてくれた映画です。  95分の映画うち、90分くらいが、狭い陪審員室が舞台であり、その中には12人の陪審員しか..
Weblog: お楽しみはこれから!
Tracked: 2005-12-15 20:55

映画鑑賞感想文『十二人の怒れる男』
Excerpt: さるおです。 『12 ANGRY MEN/十二人の怒れる男』を観たよ。1957年のモノクロ作品です。 監督は、初期の作品ほど素晴らしいシドニー・ルメット(Sidney Lumet)。 出演は、陪審員番..
Weblog: さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー
Tracked: 2006-09-06 18:04