2005/09/21

『ヴェロニカ・ゲリン』

本日の映画:ヴェロニカ・ゲリン 
1996年にアイルランドで実際に起こった事件を元に製作された作品。国中にはびこる麻薬犯罪の実態を明るみに出すため一人取材を続ける女性ジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリン。裏世界に通じる情報提供者への聞き込みや警察内部からの情報をもとに取材を続けていた彼女はとうとう麻薬組織の黒幕ジョン・ギリガンへとたどり着く。が、しかし、そんな彼女を待ち受けるのは悲しい結末だった。監督はジョエル・シューマカー、主演はケイト・ブランシェット。

実話をベースに作られたとあって全体的にずっしりと重い作品でした。ノンフィクションゆえにドラマチックな展開はありませんが、主演のケイト・ブランシェットの熱演もあってドキュメンタリー作品のようなリアリティのある仕上がりとなっています。巨大な組織相手に一人奮闘する強気な女性ジャーナリストという側面と夫や子供、そして家族を大切にする普通の主婦という側面を上手く演じ分けていたケイト・ブランシェットの演技に脱帽するとともに、ジャーナリズムに与えられた使命というものを改めて考えさせらるそんな作品でした。

みどころはなんといってもヴェロニカと黒幕ジョン・ギリガンとの対峙シーン。作品序盤にある、ヴェロニカ宅での銃撃シーンの迫真の演技にも驚かされましたが、やはりギリガン宅へ単身乗り込んだヴェロニカが暴力に打ちのめされるシーンにかなりショッキングでしたね。なにもそこまで、って正直思います。そしてそれ以上に印象に残っているのが、ヴェロニカが夫に「私が怯えていたことは誰にも言わないで欲しい」と頼むシーン。女性としての弱さを見せつつも、いちジャーナリストとしてのプライドと信念を感じさせるとても心に残るシーンでした。

ところで、このレビューのために公式サイトを見ていて気がついたのですが、この作品ジェリー・ブラッカイマーが絡んでいたんですね。まったく知りませんでした。彼の作品(特にCSIやコールドケースなどのドラマ)は結構好きで良く見ているのですが、この作品に限っては彼お得意のハリウッド的な派手な演出が控えめになっていて少々異質な感じがしますね。こんな作品も作れるんだーって意外な一面を発見したようなそんな感じ。あと、コリン・ファレルがチョイ役で出てました。気のせいかと思ったんで結構ビックリ!
*****作品データ*****
ヴェロニカ・ゲリン
VERONICA GUERIN(2003年/アメリカ)
監督:ジョエル・シューマカー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
原作:キャロル・ドイル
出演:ケイト・ブランシェット、ジェラルド・マクソーリー、シアラン・ハインズ、ブレンダ・フリッカー
公式サイト:http://www.movies.co.jp/veronica/
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 15:29 | Comment(8) | TrackBack(7) | ★★★☆☆



前後の記事へリンク
この記事へのコメント
はじめまして。
アクセスアップ!ブログランキング紹介ブログを運営するschim(シム)と申します。
様々なブログランキングをまとめたブログを作りました。

アクセスアップにお困りや興味があれば
ぜひあなた様にご利用していただきたいと思いコメントさせていただきました。

http://blog.livedoor.jp/schimap/ からたくさん
ブログランキングに登録すれば確実にアクセスアップできるかと思います。

ブログランキング登録は無料で簡単ですので
まだであればぜひ登録をおススメいたします。
Posted by at 2005年09月21日 15:34
強い女性でしたね〜。

身の危険に構わず悪に立ち向かうなんて、普通の神経では到底無理ですよ。

仕事の顔と家庭での顔、そして本音の部分の描写があったことで、彼女の人間らしさを観る事ができ、感情移入しやすかったですよね。

最後、襲われた時の叫び声があまりにも悲痛で胸が痛くなりました。

私もコリンには驚きましたよ〜。
Posted by シミズ at 2005年09月25日 20:21
シミズさん、こんにちは〜。
あの叫び声、耳に残りますよね。
どの国でも真実を追う人達は死と隣り合わせなんだなぁって、改めて考えさせられる作品でした。
見応えあるケイト・ブランシェットの迫真の演技もすばらしかったです。
Posted by クマ at 2005年09月25日 23:07
こちらもTBさせてください。とても印象深い女性でした。これが、実話と言うのが凄いですね。
Posted by nicoco at 2005年10月22日 14:35
nicocoさん
実話だけにこの終わり方(というか始まり方もそうですが)はヘビーですよね。
強い信念のもと生きた彼女も素晴らしいですが、それを最後まで支えた家族も素晴らしかったと思います。
Posted by クマ at 2005年10月23日 12:45
はじめまして!
僕もギリガンと対峙するシーンは驚きましたね。
ヴェロニカも、ギリガンがまさかそこまでするとは思ってなかったと思うんですよね。
だから、逃げ帰るとき時の怯えようは半端じゃなかったと思うし、とても演技には見えませんでしたよ!
そういう意味でも、ほんと雰囲気が重い作品だったと思います。
それで、TBさせていただいたんですが、もし良ければリンクも貼らせていただけたらうれしいです♪
Posted by カっツン at 2006年10月17日 07:45
カっツンさん はじめまして!
あのシーン、結構きてますよねー。
なんか凄く痛々しくて見てるのが辛かったですもの。
現実は物語ほど上手くはいかないって事ですよね。

リンクの件ですが、こちらのサイトはリンクフリーですので
じゃんじゃんリンクしていただいて結構ですよ!大歓迎です♪
カっツンさんのサイトもリンクさせてくださいね〜。これからもどうぞよろしく!
Posted by クマ at 2006年10月17日 16:37
TB&さらにリンクまでありがとうございました!

たしかDVDの特典で観た時、あの二人は挨拶して
すぐシーンの撮影に入ったみたいな事言ってましたけど
役者さんにとってもそれだけナーバスなシーンだったって事ですよね。
うる覚えなんで、間違ってたらスイマセン。

では、またちょくちょく遊びに来ますんで、今後ともよろしくお願いします!
Posted by カっツン at 2006年10月18日 13:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/7156879

ヴェロニカ・ゲリン
Excerpt: 「ヴェロニカ・ゲリン」★★★★(盛岡フォーラム1) 2003
Weblog: いつか深夜特急に乗って
Tracked: 2005-09-21 20:18

「ヴェロニカ・ゲリン」
Excerpt:  ヴェロニカ・ゲリン 特別版 「ヴェロニカ・ゲリン」 ★★★ VERONICA GUERIN(2003年アメリカ) 監督:ジョエル・シューマカー キャスト:ケイト・ブランシェット、ジェ..
Weblog: NUMB
Tracked: 2005-09-27 19:06

ヴェロニカ・ゲリン 評価額・1050円
Excerpt: ●ヴェロニカ・ゲリンをDVDにて鑑賞。 アイルランドで最大部数を誇る新聞社のジャ
Weblog: Blog・キネマ文化論
Tracked: 2005-10-21 13:07

ヴェロニカ・ゲリン(2003)
Excerpt: 1996年、アイルランド・ダブリン――これは生きて愛して戦った、 ひとりの女性記者の記録である…
Weblog: CinemaCoconut
Tracked: 2005-10-22 14:34

「ヴェロニカ ゲリン」
Excerpt: 監督: ジョエル・シューマカー 製作: ジェリー・ブラッカイマー  脚本:キャロル・ドイル 出演: ケイト・ブランシェット  ジェラルド・マクソーリー シアラン・ハインズ  ブレンダ・..
Weblog: 晴れ、ときどき 三匹と一緒。
Tracked: 2005-10-23 23:33

ヴェロニカ・ゲリン
Excerpt: ヴェロニカ・ゲリン 特別版posted with amazlet on 06.10.13ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2004/12/15)売り上げランキング: 37,235Amazo..
Weblog: 日々エンタメざんまい!
Tracked: 2006-10-17 07:30

「ヴェロニカ・ゲリン」(アメリカ 2003年)
Excerpt: アイルランドの犯罪史を塗り替えたひとりの女性ジャーナリスト。 非業の死を遂げたヴェロニカ・ゲリンの人生最後の二年間の物語。
Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常
Tracked: 2008-03-01 20:54