2005/10/08

報道の裏側ではこんなことが起こっていた(らしい) 『セイビング・ジェシカ・リンチ』

セイビング・ジェシカ・リンチ本日の映画:セイビング・ジェシカ・リンチ 
2003年3月、イラク戦争真っ只中実際に起こった19歳の女性兵士ジェシカ・リンチ上等兵の救出作戦を映像化した作品。監督はピーター・マークル。主演はローラ・レーガン、マイケル・ルーカー、ニコラス・グイラックほか。

まだ記憶に新しいイラク戦争中に実際に起こった事件を映像化した作品と聞いて、とりあえず鑑賞に踏み切りました。事前情報としてあったのは、当時各メディアで取り上げられていた「イラク軍にアメリカ軍の女性が捕虜としてつかまったらしい」というものと、その後「無事救出された」というこの二つの事実のみでしたので、この作品を観て初めて知った事実がかなり多かったですね。特に捕虜となる直接の原因が、道を誤るという些細な出来事だったことが意外でした。ちょっとしたことが即命に関わるっていう戦場ならではのシビアさをひしひしと感じます。

みどころはやはりアメリカ軍によるジェシカ・リンチ上等兵の救出シーン、と言いたいところですが、個人的には冒頭道を誤り緊迫した状況の中市街地戦へと突入していくところがこの作品最大のみどころではないかと思います。あの張り詰めた緊張感といいようのない不安感。一触即発の状態で静かに進む隊列とその行く手を阻む武装兵の姿。テレビドラマとは思えない迫力にかなり手に汗握りました。

もう一つ個人的に驚いたのは、作戦を立てる上で重要だと思われる建造物の見取り図や敵の数、ターゲットがいる部屋の場所などの数々の情報をもたらしたのが一人のイラク人男性とその妻だったということ。アメリカの事だから、ハイテク機器とか特殊部隊とかイチ庶民が想像もつかない“何か”を使って作戦を成功に導いたのではないかと勝手に考えていたので驚きでした。いくらアメリカ軍がスゴイといっても、そう映画のようにはいかないか。

個人的に気になったのは、やはりアメリカで作られた作品ということもあって、アメリカの言い分(この場合は一人たりともアメリカ軍は見殺しにはしないぞ!というメッセージ)だけが語られている点。途中救出に手を貸したハンマドの妻がアメリカに対して批判的なセリフを吐くシーンが一度だけありましたが、それ以外にどちらの立場からもこれと言うメッセージ性は感じられませんでした。ドキュメント作品のようなものと割り切ればそれもありのような気もしますが、観た後に何も残らない作品っていうのもなんだかむなしいですね。
*****作品データ*****
セイビング・ジェシカ・リンチ
SAVING JESSICA LYNCH(2003年/アメリカ)
監督:ピーター・マークル
製作:マイケル・R・ジョイス
主演:ローラ・レーガン、マイケル・ルーカー、ニコラス・グイラック、ブレント・セクストン、マーク・モーゼス
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posted by クマ at 16:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆



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